G8首脳夫人らがJ8サミット訪問
J8日本代表、安倍昭恵首相夫人と交流
【2007年6月7日、ドイツ・ヴィスマール発】
J8サミット開催から5日目の今日7日(木)、G8首脳夫人らがサミット会場のあるドイツ・ヴィスマールを訪問、J8各国代表と交流を深めました。
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© UNICEF/Chris Schuepp/2007 |
まずJ8代表が宿泊する帆船「Dar Mlodziezy号」の前で、到着した首相夫人らを代表総出で出迎えました。大歓迎を受けたG8首脳夫人らは、つづいて、J8代表らとサミットの議題について話し合うべく、会場であるテクノロジーセンターへと移動。J8代表は各国チームごとに分かれ、首相夫人らはそれぞれ自国の代表チームの討論に加わることとなり、J8日本代表グループには安倍首相夫人、昭恵さんが参加しました。
まず、サミットでの議題の一つ「アフリカにおける経済発展」について、昭恵さんから現状の改善方法を尋ねられたJ8代表は、就学率の向上やG8国からのさらなる支援を提案。また支援をするだけでなく、その不明瞭な使い途が問題であることを述べると、昭恵さんは、自身がナイジェリアへ訪問した際の経験から、支援が正しく使われているか確認することの重要性を語りました。そのほか、環境、HIV/エイズなどの議題に関しても、日本は何ができるのか、という点について話し合い、予定されていた時間をはるかに超えて議論は続きました。
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© UNICEF/Chris Schuepp/2007 |
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J8代表の一人、青山紘子さんは昭恵さんとの会合についての感想を、「最初は緊張しましたが、実際にお会いすると大変優しい方で、すぐに打ち解けることができました。安倍さんは、わたしたちの話を真剣に聞いてくださり、また質問にも丁寧に答えてくださったので、大変勉強になりました」と述べています。
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プレスリリース
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J8(ジュニア・エイト)サミット代表がG8会合に参加
主要国首脳陣に向けた共同声明を発表
【2007年6月7日、ドイツ・ハイリゲンダム発】
本日、G8(主要国首脳会議)の公式ユースプログラムであるJ8(ジュニア・エイト)サミットの代表9名(G8諸国の代表チームから各1名および開発途上国の代表としてタンザニアの若者1名)が、ドイツ・ハイリゲンダムで開催中のG8会合に出席し、J8サミットの集大成である共同声明(ヴィスマール宣言)を発表した。同会合では、約45分間にわたって若者の代表がG8首脳陣と活発な意見を交わした。
共同声明発表の冒頭に、J8代表は以下のように述べた。「今日の世界が残すものを将来にわたって担っていくのは、若い世代であるということを強調したいと思います。そのために、私たちは第3回J8サミットに集まり、よりよい世界を築くための解決策について集中的に議論しました。」
アフリカにおける経済発展の展望について、J8代表は以下の提言を発表した。「アフリカの経済状況を改善するための基礎となるのは、教育です。アフリカにおける教育問題を支援するために、2005年のG8サミットで表明された支援の一部を、学校建設、教育設備の整備、教員養成、家族の教育費負担軽減のための支援事業に活用するよう求めます。」
続いて、気候変動とエネルギーの効率性について、J8代表から以下の提言が発表された。「私たちはG8の首脳陣に対し、可能であれば、環境にやさしい企業に対しては税の優遇措置を与え、環境問題に無責任な企業に対しては税負担を課すよう求めます。G8は、国際的に連携した地域の排出権取引システムを導入し、他の国々の参加を促すべきです。G8は、国民一人当りGDPに基づき、温室効果ガス排出量の現実的な数値目標を設定するよう、各国に対して奨励すべきです。」
ヴィスマール宣言は、以下の言葉で締めくくられた。「私たちは何かを変えるためにここに来ました。私たちはこれからも、力の及ぶ限り、世界が直面する問題に取り組んでいきます。これらの問題に対する解決策を模索していくためには、皆様の支援が必要です。共に取り組めば、何かを変えることができるのです。」
ヴィスマール宣言で発表された4つのテーマ:
- アフリカにおける経済発展の展望
- HIV/エイズ
- 気候変動とエネルギーの効率性
- グローバル経済における新たな課題: 知的財産所有権と企業の社会的責任
ヴィスマール宣言の全文は、J8の公式ホームページに掲載されている。
J8サミット:ユニセフ、モルガン・スタンレーおよびG8議長国が共催し、G8と平行開催されるG8の公式ユースプログラム。参加者は、G8で討議される国際問題に関するテーマについて議論を行い、最終的にG8首脳陣に向けた共同声明をまとめ、G8会合にて発表を行う。2005年のグレンイーグルス(英国)、2006年のサンクトペテルブルグ(ロシア)に引き続き3回目となる2007年度J8サミットは、6月3日〜9日、ドイツ・ハイリゲンダム近郊の町ヴィスマール(Wismar)で開催されている。今年は、G8国(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア連邦、英国、米国)から64名(各国8名)、開発途上国(アルジェリア、ブラジル、カメルーン共和国、中央アフリカ共和国、中国、エチオピア、インド、モルドバ共和国、シエラレオネ共和国、タンザニア)から10名の計74名の若者(13歳〜17歳)が参加した。日本からは、英作文コンテストを勝ち抜いた広尾学園(東京都港区)の高校生8名が参加した。
モルガン・スタンレー
モルガン・スタンレーは、投資銀行、証券、資産運用、ウェルス・マネジメント、クレジット・サービス事業において多岐にわたるサービスを提供する世界有数の総合金融サービス企業である。世界31カ国にある600以上のオフィスを通じて、法人、政府、機関投資家、個人に質の高い金融商品およびサービスを提供している。モルガン・スタンレー・インターナショナル基金は、モルガン・スタンレーの欧州における慈善事業のためのチャリティ基金として1995年に設立され、イングランドおよびウェールズの社会福祉委員会に認定チャリティ団体として登録されている。同基金の寄付の対象は、モルガン・スタンレーが拠点を持つ欧州および南アフリカにおいて地域貢献活動を行っている非営利団体が中心となっている。支援活動は、健康や社会福祉を含むすべての分野において行っているが、特に、教育、職業訓練、雇用などの分野に注力している。
ユニセフ(国連児童基金)
ユニセフは、150以上の国と地域で、生誕から青年期まで、子どもたちの命と健やかな成長を守るために活動する国連機関である。ユニセフは、開発途上国で予防接種の普及活動を進める世界最大の機関であり、男女を問わず全ての子どもたちに保健や栄養、水と衛生、教育などの基本的なサービスを普及し、暴力や搾取、HIV/エイズの脅威から保護するための様々な支援事業を展開している。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの任意拠出金でまかなわれている。
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