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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたちは今

1月4日 ソロモン諸島を襲った2つの地震
ユニセフ太平洋地域事務所からの報告

【2010年1月5日 ソロモン諸島・ギゾ発】

ユニセフ太平洋地域事務所は、1月4日、ソロモン諸島のレンドバ島とテテパレ島を襲った津波の影響を受けた人々への緊急支援活動を開始しています。

1月4日、ソロモン諸島西部で2つの大きな地震が発生しました。米国地質調査所の報告によると、1度目は現地時間8時48分、マグニチュード6.6を観測し、2度目は現地時間9時36分にマグチュード7.2を観測したと伝えています。これらの地震は首都ホニアラ北西部に位置するジゾ島南東部を直撃し、また、2度目の地震は、震源地近くの島々を襲った津波を引き起こしています。

この地域は、2007年4月2日にもマグニチュード8.2の地震に見舞われ、深刻な影響を受けています。

ユニセフ太平地域事務所は、2007年に発生した津波の影響を受けた学校の復興支援活動をすでにジゾで行っていました。3600人の人々が暮らすレンドバ島は深刻な影響を受け、数百家屋が損傷。広範囲にわたり浸水していると伝えられています。ユニセフの緊急支援チームはボートでレンドバ島とテテパレ島に急行しました。

2007年の津波被害後に備蓄されていた緊急支援物資の配布準備が進められています。この支援物資によって、適切な衛生施設、安全な飲料水、基礎保健ケアへのアクセスが可能となります。また、ユニセフは、自然災害の際に非常に弱い立場に立たされる子どもたちを保護するための支援物資と人員の手配も進めています。ユニセフの支援物資と専門家たちは、子どもたちが学習を続け、保護者が生活を立て直す準備をしている間に安心して時間を過ごしたり遊んだりすることのできるレクリエーションエリアも提供しました。

「これは、過去3年間のうちにソロモン諸島西部を襲った2度目の大きな災害です。」ユニセフ太平洋地域事務所のイシエ・ンドンビ代表はこう話します。「今回の被害の規模はいまだ不透明ですが、こんなに短期間の間に、2度も津波に襲われた子どもとおとなたちの精神的外傷が著しいものであることは明らかです。」

「幸運にも、ユニセフ太平洋地域事務所はすでにこの地域で活動しており、レンドバ島、テテパレ島、その他にも影響を受けたと思われる島の人々への支援を迅速に実施することが可能です。しかしながら、この地域の島々は非常にアクセスの難しい場所なので、津波の被害を受けた範囲とその被害状況を把握するのには日数を要すると思います。」(イシエ・ンドンビ代表)

ユニセフ太平洋地域事務所は、2007年に起きた津波の復興支援活動として、レンドバ島だけで、19校の学校再建を実施し、緊急時に求められる飲料水、公衆衛生、保健、教育、子どもの保護、心理社会的なケアの支援のために必要となる緊急支援物資の備蓄を首都ホニアラにて開始していました。また、すでに緊急支援活動チームがレンドバ島とテテパレ島に向けて派遣されたのに加え、緊急支援物資の追加支援を提供するために、今日、フィジーにあるユニセフ太平洋諸国事務所から2人の緊急支援専門家がソロモン諸国に向かいました。

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