経口補水塩(ORS)
1つめの方法は、経口補水療法です。
子どもの死因の約5分の1は、下痢をともなう病気です。
近年になるまで、体から失われた水分を補給し、
生命を救う簡単な方法はないと考えられていました。
開発途上国では3人に1人の子どもが慢性的な栄養不良で、
身体の抵抗力が弱っています。
そのため不衛生な食べ物や水などが原因で
しばしば激しい下痢におそわれ、
脱水症状で命を落としてしまいます。
この症状から子どもを救うことができるのが、
糖分と塩分の適量な配合液の投与——経口補水療法なのです。
この糖分と塩分と栄養素を配合した経口補水塩(ORS)が子どもを持つ親たちに届き、
安全な飲み水を使って適正な配合液を作ることができれば、
毎年250万人もの子どもを救うことができます。
1回分1袋のコストは、約7円です。
(C) unicef
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