ユニセフご支援者の皆様


いつもユニセフの活動にあたたかいご支援をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
今日11月20日は、国連が定める『世界子どもの日』(Universal Children’s Day)です。また、26年前のこの日、「子どもの権利条約」が国連総会で採択されました。本号では、本日発表された「すべての子どもに、公平な機会を」と題する報告書、シリア、ネパールの現状などについてご紹介します。

「子どもの権利条約」制定からちょうど26年となる今日、ユニセフは「すべての子どもに、公平な機会を」と題する報告書を発表。国や地域、経済状況、環境の違いで、子どもの生存や健やかな成長、安全な水や衛生へのアクセス、就学率などに不公平さが生じているという問題に、今取り組まなければ、国際社会は将来にわたり高いコストを支払うことになる、と警鐘を鳴らしています。

ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは「不公平の悪循環は、決して必然的なものではなく、乗り越えられないものでもありません。ユニセフは、社会の周縁に押しやられた子どもたちが、公平な機会を与えられないという不公平さに取り組み、その悪循環を打ち破るために活動しています」と述べています。

最貧困レベルで暮らす子ども、女の子、障がいがある子ども、移民・難民の子ども、遠隔地に住む子どもなど、最も困難な状況にある子どもたちに強く焦点をあてて支援を届けることで、すべての子どもが公平な機会を得られるだけでなく、子どもが自分の力でより良い未来を築けるようになります。

悪化する紛争情勢のため一時支援が停止していたシリア北西部のイドリブ県で、命の危機から子どもたちを守るための支援活動が再開されました。

イドリブ県では紛争により電力や給水設備が大きな被害を受けましたが、地元のパートナー団体と共にユニセフは20基のポンプやパネルを修復、避難所などに給水タンク設置を支援しました。

ユニセフの緊急支援担当官のミケーレは「さまざまな障害がありました。今年5月、急激な治安の悪化で、イドリブに入ることができなくなりました。その結果、これまでイドリブ県で構築した支援体制も白紙に戻ってしまいました。現地スタッフが尽力してパートナー団体と様々な調整を重ねたたものの、支援を再開できるまで2ヵ月以上かかりました。」と語ります。

懸命な活動が続くものの、まだ現地では多くの支援が必要とされており、ユニセフは紛争に関係する組織にも人道支援の継続と拡大を可能にするよう呼びかけています。

ネパールで4月に発生した最初の地震から6ヵ月が経過し、余震の頻度は減少し、徐々に復興への道のりを歩み始めています。

ユニセフはこの半年、76万人以上が安全な水を利用できるよう支援したほか、1万人の妊産婦や授乳中の母親と乳児のため、被災した11郡に22の避難施設を設置、9月末までに一時的な学習センターを1,416ヶ所設置しました。

一方で現在も、6万人近くが120ヶ所の避難所で暮らしています。避難所に設置された仮設住居の約85%に防寒設備がなく、防寒・耐久性のある避難施設を作るための材料、暖かい衣類、毛布、調理器具、暖房用燃料への緊急ニーズが高まっています。

ユニセフ・ネパール事務所の穂積代表は「緊急支援から復興支援へと推移する中で、ユニセフの役割として、冬の到来に先立ち、地震で被害を受けた丘陵地帯に暮らす子どもたちや女性の保護、そしてネパールがよりレジリエントな(災害に強い=しなやかで回復力のある)国、将来起こりうる災害への備えがある国になるための支援に、焦点をあてていきます」と述べています。

『ユニセフ ハンド・イン・ハンド募金キャンペーン』は、今年で37回目を迎えました。12月5日(土)の一斉活動日には、中央大会が行われます。今年も、芸能界やスポーツ界からの著名人と、子どもたち、ボランティアの皆さまがユニセフ募金を呼びかけてくださいます。

ぜひ、有楽町駅前広場にお越しいただき、一緒に中央大会を盛り上げてください!

■日時: 2015年12月5日(土)11:00〜15:00
■会場: 有楽町駅前広場 (JR有楽町駅中央口を出てすぐ前)
■2015年キャンペーンテーマ: 「すべての子どもに5歳の誕生日をおくろう」
■ゲストボランティアの皆さん(予定・順不同)
アグネス・チャンさん(日本ユニセフ協会大使)、ルー大柴さん、マギー司郎さん、オスマン・サンコンさん、ランディ・マッスルさん、ビリケンさん、ミスインターナショナル2016年代表、A. ウイッキーさん、濱田ここねさん、ほか。

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