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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第3報
ユニセフ事務局長アンソニー・レークの声明−日本の大震災と津波被害によせて

【2011年3月14日 ニューヨーク発】

© UNICEF/NYHQ2011-0426/Dean
日本の宮城県仙台空港で活動する救急隊。この空港は、3月11日の震災とその後の津波の影響を受けた。

ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、14日、声明を発表。被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、ユニセフは、東日本大震災で被災した人々を支援する用意があることを発表しました。

「世界中が、日本のみなさんに支援を届けるべく一丸となっています。ユニセフも、大地震と津波の影響を受けた被災者の皆様に、心から哀悼の意を表します。」「この二重の大災害は、日本国と私たちの友人である日本の皆様に、大変な衝撃を与え、全てを奪い去りました。この度の地震とその後の二次災害がもたらす脅威は、私たちユニセフ職員一同にとって最も懸念されることです。」

「この度の大災害のような大規模な自然災害の被災地や紛争地では、子どもたちが最も弱い立場に立たされるのです。ユニセフは、日本ユニセフ協会と密接に連携し、被災地の子どもたちを守り、今後、最も必要とされる重要なサービスを提供するための支援を行う準備を整えています」(レーク事務局長)

日本は最大の支援国

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日本の福島県に位置する郡山市で、震災と津波の影響を受けた人々のための緊急避難センターで遊ぶ母親と子どもたち。

昨年5月、事務局長就任後2週間もたたないレーク事務局長は、東京の国連大学で開かれた子どもの権利を推進するイベントに参加するため、日本を訪れました。そこで、レーク事務局長は、皇太子殿下をはじめ、政府高官、ユニセフ議員連盟の代表者を訪問し、日本ユニセフ協会のスタッフ、日本のユニセフ親善大使たち、そして子どもたちと交流しました。

東京での滞在中、レーク事務局長は、世界の子どもたちのために日本政府と日本の皆様から寄せられている驚異的な規模の支援に対し、感謝の意を表しました。日本は、政府も一般の方々も、長年にわたってユニセフに温かい支援を続けてくださっている国のひとつなのです。

「日本政府と日本の皆様は、子どもたちの命を守るべく活動しているユニセフの使命を果たすための力強い支援者です。」「ミレニアム開発目標を達成するために取られてきた日本のリーダーシップは、これまでも、そして今後も非常に重要なものです。」 昨年5月、レーク事務局長はこのように述べています。

「いつでも支援が始められるよう、準備を整えています」

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日本の福島県で、震災の影響を受けた人々のための緊急避難センターで、飲料水を受け取るために並ぶ女の子と両親。

今日発表した声明の中で、レーク事務局長は、日本が弱い立場の子どもと家族のために行ってきた歴史的に重要な支援に、改めて感謝を表し、ユニセフは、現在、困難に見舞われている日本の人々のために、いかなる支援も行う準備を整えていると語っています。

「私たちの思いと祈りは、世界でもっとも寛大な国のひとつである日本の皆様と共にあります。」「日本のみなさまが、これまで多くの人々を支援してこられたように、日本のみなさまが最も必要としている支援を行う用意はできています。」

日本ユニセフ協会は、1955年に設立され、日本と世界中の子どもの権利を守るために活動しています。また、ユニセフ本部は、東京に事務所を設置し、日本政府や政策決定者に対する働きかけや広報活動を行っています。