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ジャッキー・チェンさん、テレビCMで「鳥インフルエンザ」問題を啓発【2006年8月16日 バンコク発】 ユニセフ親善大使ジャッキー・チェンさんが出演する、鳥インフルエンザの脅威を世界中の子どもたちに伝える公共テレビCMが完成しました。
この公共CMは、日本政府の資金援助を受け、国連児童基金(UNICEF)、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)が製作。ジャッキー・チェンさんと6人の子どもたちが、色とりどりの折り紙の鳥で遊びながら、自分自身や周囲の人を鳥インフルエンザから守るために知っておかなければならない大切なメッセージを伝えています。 鳥インフルエンザは、アジアをはじめ世界中の国々に被害を及ぼし、恐怖の陰を落としています。この公共CMは、こうした「現実」を踏まえながら、パニックを助長するのではなく、子どもたちに、正面からこの問題に取り組む姿勢を促すことを意図しています。 ジャッキー・チェンさんのコメント: 「アジアに限らず全世界に関わる問題への取組みに、子どもたちと一緒に参加できたことは、とても素晴らしい経験でした。単に警鐘を鳴らすだけでなく、こうした脅威に直面する子どもたちが、自分自身や家族をその脅威から守るために何に注意し、どういうことに慎重にならなければならないかに気が付いてもらえればと思います。鳥インフルエンザ問題への取組み。特に子どもに関する事については、やれることは全てやっておかなければなりません。」 この公共CMは、香港のシャー・ティン(Sha Tin)小学校で撮影されました。ジャッキーさんと共演した多様な国籍の子どもたちは、撮影前、折り紙の速習コースを受け、中には、撮影直前にジャッキーさんに折り方を教える子も。 国境線の存在も文化的な違いも関係無い鳥インフルエンザ。ユニセフをはじめ製作にあたった国際機関は、メディアとして世界最大の影響力を持ち、正確でタイムリーな情報を伝達する重要な役割を持っているテレビを通じ、この公共CMが、アジアを始め世界中の一人でも多くの方の目に触れるよう願い、各国のテレビ局の協力を呼びかけています。 鳥インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザ)は、2003年中頃から報告数が増加。H5N1型ウイルスは、東南アジアで最初に検出され、今年に入って、ヨーロッパ、中東、南アジア、そしてアフリカでも確認されており、ウイルスにより死んだ鳥、人への伝染を防ぐために殺された鳥は、これまでに2億羽に達しています。 H5N1型ウイルス・インフルエンザの人への感染例は、現在までに230の症例が報告され、その半数以上が死亡。死亡例の大部分がアジアに集中しています。また、これらの症例の多くから、病気や死んだ鳥との接触が、往々にしてH5N1型ウイルス・インフルエンザによる死亡に繋がることが確認されています。 国連食糧農業機関(FAO)は、政策的アドバイスや技術的情報の提供の他、(鳥インフルエンザ発生状況の)監視や、疾病の確定・管理等の分野で各国政府をサポート。鳥インフルエンザ撲滅のための国際的な取組みをリードしています。 世界保健機関(WHO)は、対人感染ケースへの国際的対応の調整・支援を担当。各国の伝染病対策体制整備や、感染ケースが報告された際の緊急調査・対応チームの派遣、ウィルスの進化を監視しています。 ユニセフは、他の国連機関、各国政府やNGO・市民団体などのパートナーと協力し、人々が鳥インフルエンザから身を守るため、また、人から人へ鳥インフルエンザが感染するリスクを軽減するために必要な知識や技術を提供しています。
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