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COP13がバリで開催される一方、ニューヨーク国連本部では、子どもと若者の問題に特化した国連総会ハイレベル会合=「子どもたちにふさわしい世界プラス5(WFFC+5)」が開催されています。2002年に開催された「国連子ども特別総会」後の成果と課題を振り返るこの国連ハイレベル会合のサイドイベントの中で正式発表される本ブックレットは、この二つの会合が共通して取り上げる課題:「気候変動」と「子どもたちを取り巻く問題」を提起するものです。
世界保健機関(WHO)は、世界で発生する全ての死亡の約4分の1は、何らかの形で環境問題に起因し、その死亡者の3分の1以上を14歳以下の子どもが占めているとしています。 ユニセフが今月10日に発表した、ミレニアム開発目標への達成度を統計的に評価したレポート『子どものための前進』(Progress for Children)は、1990年以降、子どもの死亡率が改善されてきた状況を報告しました。
しかしながら、5歳未満の三大死亡原因、すなわち呼吸器感染症、下痢症、そしてマラリアは、環境に密接に関連した疾患です。またWHOは、車や工場からの排煙が劇的に削減されない限り、子どもの慢性的な病気として知られる喘息による死亡が2016年までに20%近く増える可能性があると予測しています。 ユニセフは国連環境計画(UNEP)や国連機構変動枠組み条約(UNFCCC)らとともに、子どもたちが安全で健康的な生活をおくれる環境の維持と創造を促進するための戦略を現在策定。この戦略では、(1)「子どもの生命や保護・教育をリスクに晒す環境要因を削減」し、(2)「気候変動によって発生する自然災害などの人道危機が発生した場合、子どもたちに必要不可欠な支援を提供する能力を強化する」ことが、その中核となっています。 地球上の多くの資源が気候変動によって脅威にさらされています。しかし、「再生可能」な重要な資源の一つ、すなわち、変化をもたらす子どもたちや若者の力は、世界中に溢れています。ユニセフは、現在、この問題に取り組む様々なパートナーとともに、各国政府が、自国の子どもたちに、自らの力で身の回りの環境を保護・再生する方法を学ぶ機会を提供する「環境教育キット」を開発しています。
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