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11月19日は「世界トイレの日」
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© 日本ユニセフ協会/2013 |
「世界トイレの日」が国連で制定されてから初めて迎えた今年11月19日、日本ユニセフ協会は、3人にひとりがトイレを使えない現実や、毎日1600人が下痢性疾患で命を落としている事実など、多くの子どもの命を奪う原因となるトイレの問題を発信し、この問題への関心と行動を呼びかけました。
国営昭和記念公園(東京立川市)に登場したのは、“見えないトイレ”。
「見えないトイレ?」
3つの個室が並んだトイレ。中央の扉を開けると、そこには本来“あるはず”の便座はなく、土の地面に便座が埋まっています。この個室は、屋外を“トイレ”として使う人たちのトイレ、すなわち“見えないトイレ”を表現しています。
“見えないトイレ”の個室の壁にある、『「トイレがあるのは当たり前」だと思っていませんか?』のメッセージ、そして、地面に埋まっている便座のふたに書かれているメッセージなど読んだ方々は、当たり前にあると思っていたトイレの重要性を再認識し、トイレが使えず下痢になって命を落とす子どもたちに関心を寄せていました。
“見えないトイレ”を見学した方からは「トイレがあるのが当たり前だと思っていました」「トイレが使えないと、本当に困りますね」「こんなにたくさんの人がトイレを使えないとは、思いもしませんでした」などの声が多く聞かれました。中には「自分たちが子どものころは、外でしていたけど、今では水洗トイレがないなんて考えられないね」などとお話しされる方もいらっしゃいました。
本イベントは報道の方にも複数取材され、その様子は、ニュース番組や新聞などでも掲載されました。
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11月19日「世界トイレの日」に関するショートムービー2本が、サポーター企業各社のご協力により制作され、ユニセフ「世界トイレの日」特設サイトで紹介されました。
トイレの問題をわかりやすく説明したアニメーション「トイレのない生活とは?」は、ユニセフ「世界トイレの日」プロジェクト特設ウェブサイトで公開中です。もう一つのショートムービー「トイレがないなんて考えたこともなかった」では、「もし日本からトイレがなくなったら?」という問いかけを通じ、トイレがない生活を考えるドキュメンタリー・タッチの映像です。また、特設サイトでは、“「ふた」のできないトイレの問題”と題し、世界のトイレにまつわる現実を紹介しています。
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■「世界トイレの日」について ■
下水処理から屋外排泄の根絶まで、多岐に渡る衛生の問題提起ならびに政策化を促進するために、国連は、2013年7月24日の総会で、11月19日を国連「世界トイレの日(WORLD TOILET DAY)」に定めました。
※「世界トイレの日」は、2011年11月19日に、シンガポールで世界トイレ機関(WTO: WORLD TOILET ORGANIZATION)が創設され「世界トイレサミット」が開催されたことを記念し、WTOの呼びかけの下、これまでも11月19日=「世界トイレの日」として、世界各地でトイレの問題を考える取り組みが行われてきました。この広がりを受け、本年、国連総会が毎年11月19日を国連「世界トイレの日」と制定しました。
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