

2016年8月31日をもちまして終了いたしました。10年間に渡り、たくさんの方々にご協力いただき、ありがとうございました。
フランス生まれのナチュラルミネラルウォーター・ボルヴィック(Volvic)は、昨年に引き続き、2016年5月1日(日)から8月31日(水)まで、「1L for 10L (ワンリッター フォー テンリッター)」プログラムを実施します。期間中のすべてのボルヴィック商品※の売り上げの一部がユニセフに寄付され、マリ共和国でユニセフが実施する水プロジェクトを支援し、子どもたちとコミュニティが清潔で安全な水へアクセスできることを目指します。
*フレーバーウォーターを含む
マリ共和国では、清潔で安全な水を利用できる人が農村部では54%にとどまっており、約半数の人は沼や池などの水、人手で掘った浅い井戸の水を使用して生活しています。これらの不衛生な水は、下痢やメジナ虫病、コレラやトラコマ(慢性結膜炎)を引き起こし、子どもたちの命を危険にさらします。 5歳未満児死亡率が、出生1,000人あたり123人(世界で7番目)※1と高いマリでは、清潔で安全な水さえあれば予防できる下痢が、子どもの死亡原因の上位を占めています。
※1ユニセフ 『世界子供白書2015』
ボルヴィックのお買い求め1Lごとに、清潔で安全な水10Lが供給できるよう、売上の一部をユニセフへ寄付する本プログラム。これまで9年間の取り組みから、47.3億リットル*の支援が実現する見込みです。
さらに、プログラムを通じて、水の問題を広く発信し、多くの方の関心と共感が寄せられています。
これまでの支援により、手押しポンプ付の深井戸80基が新設されたほか、故障していた井戸169基が修復され、人口が多い村にはソーラーパネルを利用して水をくみあげる給水設備が16施設つくられました(一部活動中)。また、支援地域の修理工に井戸のメンテナンス法を指導するなど継続して井戸を利用できるような支援が行われています。さらに、2015年の支援により、ソーラーパネルを利用した給水設備2施設の修復と10基の手押しポンプ付の井戸の新規建設が予定されています。
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学校の教室でも安全な水を飲めるようになりました。
©Harandane Dicko |
マリの人びとを長年苦しめてきた寄生虫病「メジナ虫病」を根絶しよう!この目標に向かって1L for 10Lの支援は続いてきました。安全な水の普及がメジナ虫病の根絶に最大の効果を発揮します。2015年、マリで確認されたメジナ虫の発症は1件、政府もメジナ虫病根絶宣言に向けた国家委員会を発足させ、根絶への道筋がつけられました。ひとつの大きな節目を迎え、このプログラムは本年が最終年となります。
安全な水は寄生虫病をなくすだけでなく、生活すべての基盤となり暮らしを変えてゆきます。病気の不安から解放され、元気に学び、遊ぶ子どもたちの声が村に響きます。プログラムは子どもたちに多くのものをもたらしています。
*ボルヴィックがユニセフの支援を通じて作った井戸から10年間にわたって供給される水の総量を元に算出しています。
「1L tor 10L」プログラムの支援地では
コミュニティに井戸や給水設備ができたことによって、人々が健康な生活を送れるようになっています。
水汲みで忙しかった子どもたちは、学校に行く時間や友だちと遊ぶ時間ができるようになりました。
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完成した手押しポンプ付井戸 |
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学校に通う子どもたち |
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プログラム支援地の子どもたち |
女性たちの水汲みの負担も軽減され、家事に費やす時間も増えました。
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女性の住む村に
井戸ができました |
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食事の仕度をする女性 |
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以前使っていた浅井戸の水は
洗濯に使われています |
写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会
支援によって築かれた国と国との絆
〜ゴロンボ村から東日本大震災の被災地へ送られたメッセージ 2011視察より〜
2008年にVolvic「1L for 10L」プログラム の支援でソーラーパネルを利用した給水設備ができたゴロンボ村。
村の小学校には子どもたちをはじめ、ゴロンボ村の人々や私たちの訪問を知って隣村から来てくれた大勢の人々が集まり、あたたかく迎えてくれました。 村の人々は日本で起きた未曾有の大惨事を心配し、被災された方々を思うメッセージや贈り物をたくさん寄せてくれました。中でも、ゴロンボ小学校の生徒、63人が力を合わせ5日間かけて制作した巨大なタペストリーには、手を繋ぎ、しっかりと前を向いて立つ人々が描かれ、「困難な状況を僕たち、私たちと一緒に乗り越えよう!」という子どもたちの思いがこめられています。また、たくさんの民芸品のほかに、被災された方たちのために役立ててほしいと、村の人々から50,000CFA(セーファーフラン)を上回る募金も預かりました。
Volvic「1L for 10L」プログラムの支援がきっかけで始まったゴロンボ村と日本の繋がり。支援の枠を超えた強い絆が生まれています。