アグネス大使 モルドバ視察 トップへ |
ワインづくりが盛んで、肥沃な土壌に恵まれたモルドバ。ブドウを中心に果実、野菜が栽培され、酪農も盛んです。ルーマニア語と同じモルドバ語を使い、民族構成としては、ルーマニア人と同じモルドバ人が6割以上、その他、ウクライナ人、ロシア人、ガガウス人、ブルガリア人などが暮らしています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
< モルドバの子どもと女性たちの状況 > モルドバでは、全人口(427万人)のおよそ30%が18歳未満の子どもたちです。激動の結果、女性と子どもの生活水準は下がり、世界銀行によると、全人口の58%が貧困の中で暮らしているといわれています。 社会政策の改革 2003年にユニセフは、子どもとその家族に影響を与える社会問題についての分析を行いました。その結果、危機的な状態にある家族の最大の問題は、子どもや子どもの抱えている問題が家族の中で重視されていないということでした。子どもが両親から捨てられたり(モルドバでは1万3,500人の子どもが施設で育っている)、親が国外へ出稼ぎに出たために精神的に見捨てられたりしています。また、家庭で労働力として搾取されたり、地元の雇い主に農業労働者、一時労働者として雇われたりもしています(特に農村部)。子ども(特に男子)に対する家庭内暴力が容認され、学校においてさえ暴力があることもあります。 教育 GDP(国内総生産)のおよそ3~4%が教育に投資されており、中所得国の投資とほぼ同等です。また、義務教育の小・中学校の就学率は7‐15歳人口の92%となっています。しかし、教育の質の低下と教育へのアクセスにおける格差が大きな問題です。モルドバでは就学前の子ども4人に1人は幼稚園に通っておらず、少なくとも5000人の子どもが学齢期にいかなる教育施設にも通っていません。 保健 世論調査によると保健制度の荒廃は、貧困、汚職につぎ、最も深刻な問題の第3位に挙げられています。保健指標は、90年代はじめに急激に下がった後、最近は少し改善してきています。過去10年間、乳幼児死亡率は実質的に改善されておらず、ヨーロッパの平均値を50%も上回る数値のままです。乳児死亡の主な原因は出産前後の問題、急性呼吸器感染症、先天性形成不全などです。5歳未満児の死亡については、偶発事故、疾病が主な死因となっています。 HIV/エイズ HIV/エイズとともに生きている人口は1794人と報告されていますが、保健省は推定値を8500-11,300人としており、感染は急速に拡大しているとみられます。2000年1月、モルドバは、CIS諸国の中でロシア、ウクライナに次いで、10万人中のHIV/エイズ流行率3位に位置付けられています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
《 モルドバ共和国の基礎データ 》
|