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フランチェスコ・トッティ
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自分についてのジョーク本を出したフランチェスコ・トッティ。印税の半額をユニセフに寄付した。 |
1976年ローマに生まれたフランチェスコ・トッティは、イタリアそして世界が誇る最高のサッカー選手のひとりです。彼は世界の若者たちに絶大な人気があり、彼自身も心から子どもたちの役に立ちたいと願っていたことから、2003年3月にイタリアのユニセフ国内委員会の親善大使に就任しました。その任命式は、大切なサッカーゲームの始まる前に、7万人の観客の前で行われました。
トッティは自分が指名されたことについて、「武力紛争で苦しむ世界中の子どもたちのために貢献したい、自分の名声を活用してユニセフとともに子どもたちを支援したい」と語りました。2003年のイラク危機に際し、彼は子どもたちの保護を強くアピールしたほか、2004年には自身についてのジョーク本を出し、これで得た印税の半分をユニセフに寄付しました。
彼はまた、「国内子どもの日」の公共広告放送に出演。子どもの権利についてのアピールを出したり、2003年の夏にはコンゴ民主共和国を訪問しました。親善大使として、2002FIFAワールドカップTMの期間中もユニセフの活動を支援してきましたが、今年も、ユニセフと国際サッカー連盟(FIFA)が展開する「子どものために。平和のために。」キャンペーンに参加しています。
トッティは、13歳だった1989年からローマにあるサッカークラブでプレーを始め、ジュニアチームに籍を置いていました。1993年、プロとして初めての試合にASローマのメンバーとして出場し、1996年にはイタリア・ナショナルチームへの参加を要請されます。
現在、彼はASローマのキャプテンであり、イタリア・ナショナルチームの大黒柱でもあります。国際的には、2000年に行われたユーロ2000(サッカー欧州選手権)でイタリアを準優勝に導き、脚光を浴びました。
トッティは、どのような攻撃ポジションでもプレーできることで知られています。ストライカーの背後で動き回る彼は、相手チームにとってはとても怖い存在だといえるでしょう。2000/2001年のシーズン中、彼はセリエAで13得点をたたきだし、ASローマを1983年以来の悲願だった初優勝に導きました。2001/2002年はユベントスに次いで2位となりましたが、トッティは2002/2003年のシーズンで自己新記録の14得点をあげています。また、2000年および2003年にはイタリアの最優秀選手に選ばれています。
トッティの得意とする技はチップシュートです。イタリア語で“イタリアのスプーン”と呼ばれ、ゴールキーパーの頭上を越えるキックで有名です。彼はこのテクニックを使って、たくさんの印象深いゴールを決めています。