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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ナイジェリア:日本政府からの支援 〜子どもの生存を守る〜

【2009年8月21日 ナイジェリア発】

© UNICEF Nigeria/2009/Nwosu
左から順に:ユニセフ・ナイジェリア事務所の坂井スオミ代表、ナイジェリア保健省のババトンデ・オソタイムヒン氏、植澤利次駐ナイジェリア日本大使。

ユニセフ・ナイジェリア事務所は、ポリオ根絶のための活動、定期予防接種、マラリア予防のための活動資金として、日本政府から850万米ドルの拠出を受けました。

ユニセフ・ナイジェリア事務所の坂井スオミ代表は、18日、ナイジェリア保健省にてナイジェリア保健省のババトンデ・オソタイムヒン氏と植澤利次駐ナイジェリア日本大使の立会いの下、国際協力機構(JICA) ナイジェリア事務所の美馬巨人所長と合意書を締結しました。

子どもの死亡数の削減

子どもの死亡率が高いナイジェリアでは、死亡率の低減に向けた取り組みが進んでいます。しかし、保健分野におけるミレニアム開発目標達成のためには、まだやらなければならないことが山積みとなっています。

ナイジェリアでは、子どもに死の危険をもたらす病気がいまだに蔓延しています。マラリアは、子どもの死亡数の4分の1を占め、予防可能な疾患であるはしか、破傷風、百日咳も子どもたちの命を奪う主な原因となっているのです。

病気の予防対策の強化

坂井代表はこの支援に感謝の意を表し、次のように述べました。「この支援は、2010年までに、ナイジェリアの野生型ポリオウイルスの感染を食い止めるための活動、さらに殺虫剤処理された蚊帳を国内全土の各家庭に2張り届けるための活動を促進する最後の一押しとなるでしょう。」

本年度の日本政府からの支援は、予防接種キャンペーン中に実施される、ポリオ根絶のための経口ポリオワクチンの提供と、ワクチンを運ぶために必要なコールドチェーン設備の強化を目的とした冷凍室の提供にあてられる予定となっています。

また、マラリア予防のための殺虫処理済みの蚊帳の提供と、子どもの健康を守るために、家族とコミュニティに正しい知識を広め、問題に対処する方法を教えるといった社会的支援も実施される予定です。

支援の歴史

2000年から、日本政府は、ユニセフとナイジェリア政府が展開している感染症予防プログラムに対し、6700万米ドルを拠出しています。

「このプロジェクトによって、ナイジェリアの子どもたちの福祉が発展することを心から願っています。日本は、ナイジェリアの人々のパートナーであると同時に、友人として、共に力を合わせていきたいと思います。」植澤大使はこのように述べました。

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