サッカー元日本代表選手 中田英寿さん　南アフリカへ
「サッカーで厳しい環境を生き抜く力を育もう」

【2010年12月6日　南アフリカ発】

2010年12月3日、一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATIONの代表理事を務めるサッカー元日本代表選手の中田英寿さんは、2010FIFAワールドカップが開催された南アフリカ共和国南東部クワズールナタール州の貧困地域にあるエンフベーニ中等学校を訪れました。

一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATIONは、ユニセフが南アフリカで、アフリカ最大のスポーツ専門放送局『スーパー・スポーツ』と行っているLet’s Play a Millionプロジェクトのオフィシャルサポーターです。プロジェクトでは、サッカーを通じて子どもたちに必要な知識をつけてもらおうと、施設や資材が整っていない学校に、2010年までに100万個のサッカーボールを配布することを目指しています。一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATIONは、2009年4月に山梨で開催された「TAKE ACTION FOUNDATION in 甲府　LIFE AFTER FOOTBALL MATCH」による収益の寄付を通じて、これまでに、20,000個のサッカーボールの配布を支援しています。

たくさんの子どもたちがサッカーをできるように

今回、中田さんは、ゲームソフト「イナズマイレブン3世界への挑戦！！スパーク／ボンバー」の『11 for AFRICA』による寄付で行われるサッカーボールを、子どもたちに直接プレゼントするため、南アフリカ・ダーバンを訪れました。『11 for AFRICA』では、ゲームソフトが1本販売されるごとに、11円が株式会社レベルファイブより一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATIONを通じて日本ユニセフ協会に寄付され、南アフリカでユニセフが実施するサッカーボールを通じた教育プログラムに活用されます。2010年9月末現在、すでに、『11 for AFRICA』により、12,111,440円の寄付金が寄せられ、30,000個以上※のサッカーボールが配布される予定です。（※2011年3月発売分までが集計され、最終の寄付金額が確定、その金額による配布できるボールの数が決まります。）

サッカーを通じて、生き抜く力（ライフスキル）を学ぶ

犯罪や麻薬、飲酒など、南アフリカの青少年を取り巻く環境は厳しく、社会を生き抜くための力（ライフスキル）を身につけなければいけません。このため、子どもたちの関心を集め、熱中できるものをつくることが必要です。サッカーは、男女ともに人気があり、子どもたちの尊敬を集めるコーチからサッカーの技術を学ぶだけでなく、暴力の野蛮さ、公正であることの大切さ、ジェンダーによる差別の無意味さ、さらには、ＨＩＶ／エイズから身を守るための方法等についても学んでいくこともできるのです。

子どもたちにボールをプレゼントし、一緒にプレー

中田さんが、訪れたエンフベーニ中等学校のある地域は、非常に貧しい地域です。保護者の多くは定職に就けず、また、HIV／エイズも蔓延しています。多くの生徒たちは、エイズで親を亡くしており、学校を欠席する、学業をあきらめなければいけない状況におかれています。南アフリカ政府教育省は、この学校を「最も支援を必要としている学校」のひとつとし、『11 for AFRICA』の支援対象となりました。

最初に、中田さんが子どもたちに『イナズマイレブン3』と『TAKE ACTION FOUNDATION』、『UNICEF』のロゴが入ったボールをプレゼント。

このボールを使って、ゲーム形式で子どもたちはライフスキルを学んでいきます。練習やゲームを通じて、子どもたちがなかなか興味を持たないHIV／エイズの知識やごみを捨てないこと、チームワークの大切さを学んでいきます。最初は、日本からのゲストに緊張していた子どもたちも、ボールが手渡されると、笑顔を見せ、授業を楽しみだしました。最後には、中田さんが自らサッカーへ参加、女子高生グループと一緒にプレーし、華麗なプレーで会場を大いに盛り上げました。

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