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緊急支援情報インド大地震緊急情報2001年3月5日 ※受付は終了しました※ 被害の状況国連の推定によると、インド西部グジャラート州で発生した今回の地震による死者は3万人、負傷者の数は16万人に達します(2月20日現在)。倒壊家屋は33万戸、破損家屋は75万戸に及び、発電・給水施設などのライフラインや、病院、学校などの社会サービスに対する影響が深刻となっています。ユニセフの調べによると、14歳以下の子ども500万人以上が家を失うなど地震の影響を強く受けました。 ユニセフの活動地震が発生したグジャラート州に現地事務所を持つユニセフは、地震発生直後より世界各国の政府や民間からの支援を得て、緊急援助を実施すると共に被害状況の調査を開始しました。現在、支援の重点を当初の救援活動から復興に重点を移し、子どもに必要な保健と栄養、水と衛生、教育などの分野で中・長期的視点から支援を行っています。 保健と栄養害の大きな地域では保健サービスが深刻な影響を受けたため、ユニセフはインド政府の要請を受けて、350ヵ所に仮設の保健センターを設置し、はしかの予防接種やビタミンAの経口投与、下痢による脱水症を防ぐための経口補水療法の推進と妊産婦に対する栄養補給等を行っています。
ユニセフは2月初旬から大規模な予防接種活動を開始するため、注射器40万本、ワクチン保冷用ボックス、ビタミンA錠剤などの必要物資の空輸を行いました。保健センターには毛布、医薬品、治療用具などもあわせて提供、被災地で子どもに対する必要な保健活動を継続しています。
水と衛生被災地では電力の供給が停止しポンプによる地下水の汲み上げができないため、安全な飲み水の入手が大きな問題となっています。ユニセフは給水タンクの設置を行うとともに、住民に飲み水を運ぶためのケースを配布しました。給水所まで遠い住民には浄水剤を提供、簡易トイレの設置も各地で進めています。
教育1月末の現地調査では、グジャラート州内の小学校1万5000校以上(州の小学校の約50%)が地震による被害を受け、数百万人の子どもが学校に通えない状況にありました。ユニセフは政府と協力して教育の再開や心に傷を負った子どもの心理的サポートを行うセンターを300ヵ所設置することを決定し、教材・教具などの運営に必要な物資の提供と、教員に対する子どもの心理に関する専門的訓練を始めました。センターでの活動は、被災した子どもが1日も早く日常生活を取り戻すことを目的とします。 緊急募金にご協力をお願いします(財)日本ユニセフ協会は、インド西部での地震の被害を受けた子どもと家族を支援する「インド地震緊急募金」を受け付けています。皆様のご協力をお願い致します。
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部
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