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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち 緊急支援情報

緊急支援情報

(財)日本ユニセフ協会
コソボにおけるユニセフの復興援助を支援する「コソボ復興募金」の受付けを開始

2001年9月3日

受付は終了しました

財団法人日本ユニセフ協会は、コソボの子どもと女性のためのユニセフ(国連児童基金)の復興援助を支援するため、2001年9月3日より「コソボ復興募金」の受付けを開始します。皆様のご協力をお願い致します。

コソボ復興募金

郵便振替:00190-5-31000
口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
(通信欄に「コソボ」と明記)

当協会への募金は寄付金控除の対象となります

インターネットからも募金ができます。
(https://www.unicef.or.jp)

コソボの概況

1999年の紛争ではコソボから近隣諸国に大量の避難民が流出するなど、一連の紛争による被害に遭ったコソボ住民は100万人に上り、そのうちの半数は子どもたちであった。現在では、避難民の多くが周辺国からコソボに帰還したものの、直接的な暴力にさらされた子どもや女性たちは、今なおトラウマや極度のストレスに苦しんでいる。

一方、アルバニア系武装勢力と政府軍との衝突が続くマケドニアからは、逆にコソボに避難民が流入している。これまでに1万人以上の難民がコソボからマケドニアへ帰還したものの、依然として約6万人の避難民がコソボに残っている。今後も大量の避難民が突然流入する可能性も十分に考えられ、ユニセフはこうした緊急事態に備えている。コソボでは、帰還したアルバニア系住民への復興援助と同時に、未だ残っているマケドニアからの避難民に対する緊急援助が必要不可欠となっている。

ユニセフの活動

●教育

心に傷を負った子どもたちに対する最良のケアは学校に通うことである。それにより、子どもは通常の生活に戻った安心感を持ち、友人と触れ合い、勉強することで将来への希望を抱くことができる。ユニセフは、子どもたちが一日も早く学校に通えるように、倒壊した学校の再建作業を進め、今年8月までに90%が完成した。教育の質を高めるために、新たにカリキュラムを作成し教員研修も実施している。夏期学級では、二度と民族間の悲惨な対立が起こらないように、セルビア系住民とアルバニア系住民との間の信頼と協力関係の重要性について子どもたちに伝えている。

女性の識字率の低さもコソボの特徴である。農村の女性が人権・保健・幼児発達・生活技術などについて学ぶことができるように、120以上の女性識字センターを建設し教科書を作成している。秋から開始するクラスには約4000人の女性が出席すると見られている。

地雷の注意を呼びかけるリーフレット
©UNICEF

●地雷/不発弾

地雷や不発弾に対する危機意識を高めて事故を防ぐため、リーフレットの作成やレクリエーション活動を通したキャンペーンを実施している。ユニセフが支援する夏季スポーツ大会には、2001年4月以来5万人のコソボの若者が参加している。

●保健と栄養

ヨーロッパの中で乳児死亡率が最も高いコソボで、ユニセフは5歳未満児全員に対するポリオの予防接種の普及を目指して、世界保健機関(WHO)やコソボ保健協会と協力し、予防接種を実施している。特に病気にかかりやすい乳児に対しては、衛生用品セットを配付し、20人の保健員を訓練して乳児に必要なケアを施すことができるようになった。また母親に対して母乳による育児を推奨している。病院が安全な飲料水を確保し衛生的な施設として保たれるように支援をし、また医薬品や医療器具を提供している。

現時点におけるエイズ感染者は少数であるが、ポスターやセミナーを通してエイズに対する予防について呼びかけている。

紛争で多くの家族が離れ離れになった
©UNICEF

●子どもの保護

「子どもの保護に関する対処と政策」に関するマニュアルを作成し、法律に守られていない子ども、親の保護を受けられない子ども、学校に通えない子どもなど、困難な状況にある子どもたちを支援するため、社会福祉システムの改善に努めている。親に捨てられ孤児となった子どものための緊急避難所を2ヵ所設置すると同時に、子どもを捨てる危険性のある母親に対し援助を行っている。メディアを通して世界中に養子縁組を呼びかけ、ホストファミリーのチェックリストに基づき、一人一人の孤児に適した家族を見つけられるように支援している。

お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部:03-5789-2012

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