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財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフ・アフガニスタン事務所 勝間靖さんからの近況メール

その2:<アフガニスタン 最近のエピソード>

2001年9月29日

(ここで書かれている全国予防接種デーは、23日よりアフガニスタンで開始されています。)

 同僚にアノジャという女性がいる。スリランカ出身のユニセフのベテラン職員である。彼女は、アフガニスタンの首都カブールの常駐事業官で、タリバンの中央リーダーとの交渉の最前線にいる。ユニセフはアフガニスタン国内に5つのサブ事務所を持っているが、そのうち2つのトップは女性で、アノジャはそのひとりである。よく、女性がタリバンと交渉するのは難しいでしょうと言われるが、タリバン側も最近は慣れてきて、「必要悪」と見ているようである。

 アフガニスタンではテレビが禁止されているが、国連の外国人スタッフが寝泊まりする国連ゲストハウスには衛星テレビがあり、BBCなどを見ることができる。米国でのテロを見て、みんな驚いた。アノジャの弟はマンハッタンの貿易センタービルで働いている。衛星電話でニューヨークにいる親戚に電話をかけまくったが、通じない。
 数日後、アフガニスタンにある国連のすべての外国人スタッフは、パキスタンのイスラマバードへ一時退避となった。ようやく電話が通じて、アノジャは弟がビルの崩壊直前になんとか脱出できたことを知り、ホッとした。
 テロへの憤りをみんな感じている。外国人だけではない。ユニセフの同僚のアフガン人やパキスタン人にしても、親戚がニューヨークに住んでいる者が多い。他人事ではないのだ。

 さて、この日曜日からアフガニスタンで全国予防接種デー(ポリオ)を3日間にわたって行う。ローカル・スタッフしかおらず、この状態でできるのかという疑問もあるが、ワクチンもすでに配置してあるし、ユニセフは決行を決めた。
 この予防接種の実施をモニターするため、ユニセフは、常駐代表とアノジャをカブールへ送ることに決めた。 Children is Beyond Politics(子どもへの支援は政治的配慮を超えて行われるべきであるという意味) が合言葉である。立候補したアノジャに、人道援助のプロとしての姿勢を見た気がする。
 Security Clearance(安全に入国できるよう許可を求めること)の要請をニューヨークに出したが、結局、国連安全コーディネーターの許可はおりなかった。アフガン人スタッフにすべてを任せることになった。

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