財団法人日本ユニセフ協会



モザンビーク:洪水被災地で緊急支援活動をスタート
国際社会に約2億6500万円の支援を要請

【2008年1月7日 マプト発】

© UNICEF Mozambique

年末からアフリカ南部で降り続く大雨により洪水の被害が拡大するモザンビーク。ユニセフは、緊急支援活動の専門家を被災地に派遣。支援活動をスタートさせました。

モザンビーク当局は、ザンベジ、パンゲ、ブジ、サベの各河川の水位の急激な上昇を受け、同国中部地域の住民に対し、最高レベルの警戒警報を発令。これまでに報告されている被災者は5万6000人。うち1万3000人は、既設の避難所に逃れました。

「ユニセフは、拡大しつつある被害状況を随時確認しながら、避難民への支援活動を進めています。今回の洪水は、モザンビークでも特に貧しい人々、こうした自然災害への備えをほとんど持たない人々が住む地域を襲いました。こうした地域で家を失った人々、その半分は子どもたちと見られていますが、彼らへの支援が急務と考えています。」(ユニセフ モザンビーク事務所レイラ・パカラ代表)

ユニセフは、モザンビークで活動する他の人道支援団体と協力し、水と衛生(トイレ)、農業、栄養、教育、子どもの保護の各分野の専門家を被災地に派遣。被害状況と支援ニーズの把握に努めています。ユニセフの緊急支援チームは、現在ソファラ州で活動。今後数日の間にマニッカ、テテ両州で活動をスタートする予定です。

こうした被害とニーズの把握を進める一方、ユニセフは、緊急支援用簡易給水タンクや浄水機器、トイレ施設用資材や衛生キット、マラリア予防用蚊帳、シェルター用ビニールシートやテント、緊急支援用教育キットなどの緊急支援物資を、被災地近郊の拠点に準備。ニーズが確認でき次第、被災地に提供する体制を整えました。

ユニセフは、こうした活動に当面必要な資金として、国際社会に242万5000ドル(約2億6500万円)の支援を求めています。