2024年9月に発生した超大型台風11号(ヤギ)は、東南アジア地域の国々へ季節的な降雨に加え集中豪雨をもたらし、河川氾濫や致命的な地滑りを引き越しました。その影響で、地域内で600万人近くの子どもたちが清潔な水、教育、医療、食料、避難所へのアクセスを失い、社会から疎外された危機的状況に追い込まれています。
最も大きな被害を受けたベトナムでは、約200万人の子どもたちが教育や心理社会的支援から遠ざかり、ミャンマーでは進行中の紛争と台風8号の影響が残る中で32万人以上の避難民が報告され、悲惨な人道状況が今も続いています。ラオスでは重要なインフラ施設が損壊し、コミュニティの生計が脅かされ、タイ北部では一部の学校が被害を受け、オンライン学習を進めていく一方、学校に戻れるかどうかの不安に直面している子どももいます。
ユニセフは、被害を受けた子どもたちへ命を守る物資の提供、損傷した学校の修復、学習機材提供等に加え、各国政府や現地パートナーとの協力の下、子どもたちにとって不可欠なサービスに災害軽減および気候変動への適応活動を統合し、予測できない環境下での子どもたちの安全とウェルビーイングを守るための取り組みを進めています。
2023年10月7日の午前11時ごろ、マグニチュード6.3の地震と数回にわたる強い余震が、アフガニスタン西部のヘラート、バドギス、ファラの3県を襲いました。最も甚大な被害を受けた地域には、ヘラート市からわずか40キロの場所も含まれています。被害の全容はまだ不明ですが、初期の推計では、女性や子どもを含む数百人が死傷しています。
ユニセフのチームは、状況を詳しく把握するため、現地で追加の被害評価を実施しています。負傷者は、最寄りの保健医療施設で、ユニセフとパートナーから提供された緊急医薬品を用いて治療を受けています。ユニセフはまた、衛生キット1万個、家族用キット5,000個、防寒着1,500セットのほか、毛布や1,000枚の防水シート、基本的な家庭用品を輸送しており、これらは他の国連機関やパートナーによる支援を補完します。
詳細を見る
2023年9月10日、「ストーム・ダニエル」と呼ばれる激しい暴風雨が、北アフリカのリビアを直撃。ダムが決壊し、多くの家屋、病院、学校、重要なインフラに甚大な被害が出ています。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、この災害による死者数は4,300人以上にのぼり、8,500人以上が行方不明になっています。また、少なくとも4万3,000人以上が避難を余儀なくされています。ユニセフは、リビア洪水の緊急支援に必要な資金として、少なくとも2,650万米ドルを必要としています。(2023年10月24日時点)
ユニセフ・リビア事務所は、リビア政府と協力し、学校の再開や基本的な保健サービスの復旧、水と衛生設備の維持など、子どもたちや家族の命を守り生活を支えるために不可欠な社会サービスの復旧に重点を置いた活動を進めています。ユニセフがこれまでに実施した支援には、以下が含まれます。
• ワクチンの在庫が不足するなか、リビア国立疾病管理センター(NCDC)に25万回分の経口ポリオワクチン、2万回分のはしか・風疹ワクチン、1万回分のビタミンA補給剤を提供しました。
• 安全な飲料水52万リットルを届けました。また上下水道会社に、機能不全に陥っている掘削孔を復旧するためのポンプと予備部品を提供しました。
• 被災地域で子どもの保護支援を提供するために専門家で構成された12の移動式チームの活動を支援。それらのチームは、被災地域を移動しながら、2,453人の子どもたちに心理的応急手当て (PFA)やレクリエーションなどの心理社会的支援を提供しました。
• アルバイダ とシャハトの学校11校の清掃を開始。1万3,000人の子どもたちが学習を再開できるよう、8,000セットの「箱の中の学校」(教育キット)、100セットの就学前教育キットを含む、学習教材を提供しました。
詳細を見る
2023年2月6日、トルコ・シリア国境付近で大地震が発生し、子どもたちと家族が危機下に置かれています。この2カ国で約56,000人の死亡が確認され、またトルコで250万人の子どもが支援を必要とし、シリアでは330万人の子どもが今回の地震で影響を受けています(2024年1月時点の情報)
シリアでは多くの人が水や食料、緊急医療・心理社会的な支援を必要としており、ユニセフはシリア北西部で給水所の設置や保健・栄養の予防・治療サービスの提供、被災した学校の再開に向けたサポートやリクリエーションキットの配布などを行っています。またトルコにおいてユニセフは、政府などと連携し、災害時に子どもたちが安全に過ごすことができる「子どもにやさしい空間」を設置し、心のケアを提供しているほか、ワクチンや医療物資、家庭用衛生キットなどを提供しています。
ユニセフは被災した子どもたちとその家族を守るために、水と衛生、子どもの保護、栄養や教育などに焦点を当てた人道支援を展開しています。
詳細を見る
地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害は人びとを襲い、失望や不安に陥れ、その後の生活に大きな影響を与えます。また、世界では、4人にひとり(5億3,500万人)の子どもが、災害や紛争、不安定な情勢など、緊急事態下の国や地域で暮らしているとされ、子どもたちは最も脆弱な立場に置かれています。
ユニセフは、子どものニーズに対応するために、子どもの保護のための活動を行ったり、子どもに衣服や教育キットを提供し、子どもたちが安全な環境で生活を続け、日常に戻れるよう支援しています。
一方、これらの自然災害の中には、その被害状況にもかかわらず、報道が少なかったり、長期間継続しているために人々の注目を集めず、支援が必要にもかかわらず十分な資金が集まらないものがあります。自然災害緊急募金へのご協力により、このような忘れられた自然災害の被災者を迅速に支援することが可能となります。皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。
3,000円
5,000円
10,000円
30,000円
50,000円
3,000円のご協力で、たとえば
はしかから子どもを守るための予防接種ワクチン46回分に変わります。
5,000円のご協力で、たとえば
重度の栄養不良からの回復に役立つ栄養治療食85袋に変わります。
10,000円のご協力で、たとえば
10リットルの水を運搬・貯水することができる、折りたたみ式の貯水容器42個に変わります。
30,000円のご協力で、たとえば
スポーツや遊びを通じて、傷ついた心を回復させるレクリエーションキット1セット(180人分)に変わります。
50,000円のご協力で、たとえば
包帯や消毒液、痛み止め、毛布などが入った救急医薬品キット12セットに変わります。
※ご寄付の金額は任意です
※2024年1月現在 1米ドル=140円で計算
※輸送や配布のための費用は含みません。
全国の郵便局窓口からも
ご送金いただけます。
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:
公益財団法人 日本ユニセフ協会
メイン:©UNICEF/UNI452522/Khayyam、 世界で起きている自然災害:©UNICEF/UN0796121/English、 超大型台風11号(ヤギ):© UNICEF/UNI643966/Phiennachit、©UNICEF/UNI642520/Nong Viet Linh、 アフガニスタン地震:©UNICEF/UNI452522/Khayyam、 リビア洪水:©UNICEF/UNI481439/Khayyam、© UNICEF/UNI439692/Altaboli IOM トルコ・シリア地震:© UNICEF/UN0779763/Belal、©UNICEF/UN0778547/Erok、 ユニセフ・自然災害緊急募金:©UNICEF/UN0779766/Belal ©UNICEF/UN0804561/Hazori、 支援実績:©UNICEF/UN0795155/English、 支援例:©UNICEF/UN065740/Souleiman ©UNICEF/UN0158159/Sujan ©UNICEF/UNI41332/Pirozzi ©UNICEF/UN0245438/Wilander ©UNICEF/UN0298277/
自然災害緊急募金にご協力ください