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東日本大震災緊急募金 第174報
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気仙沼に誕生した「祈りのビッグツリー」 |
12月2日、夕刻を迎えた宮城県気仙沼の町にベルの音が響き、8mのツリーに一斉に明かりが灯りました。点灯を待ちわびていた子どもたちは飛びはねて喜び、会場には「わー!」という歓声が響きました。
昨年に続き、復興屋台村 気仙沼横丁に登場したこの「祈りのビッグツリー」には、東北の子どもたちの幸せを願って全国のクリエイターや美大生たちが手作りで仕上げたオーナメントと、気仙沼の子どもたちが作成したオーナメントがともに飾られています。
被災した子どもたちに笑顔と楽しいクリスマスを届けたいという想いで始まったユニセフ「祈りのツリープロジェクト」。子どもたち自身がクリスマスオーナメントを作成することを通じて、「なにかを自分でつくる」というかけがえのない経験を届けると同時に、都内5か所、東北6か所の計11か所にて東北の子どもたちの幸せを願うシンボルとして「祈りのビッグツリー」を展示しています。
ビッグツリーの最後の1本となる気仙沼のツリーの設置は、東京からバスで参加した18名の祈りのツリープロジェクトのボランティアと神奈川県ユニセフ協会の手により行われました。ビッグツリーが設置されたのは、津波により被災した飲食店が集まり営業している宮城県気仙沼市の復興屋台村 気仙沼横丁。気仙沼横丁の中央には、気仙沼に到達した津波の高さに作られた8mの“きずなの塔“があります。復興への誓いとして建てられたこのきずなの塔をクリスマスツリーに仕立て、手作りでツリーを完成させました。
ビッグツリーの設営風景 |
ツリーの設営と合わせて、気仙沼の子どもたちが自分たちでオーナメントをつくるワークショップも行われました。去年もワークショップに参加した子が朝一番に来てくれたり、学校の行事でワークショップの時間に間に合わなかった女の子がどうしても参加したいと午後に訪れてくれたりと、気仙沼の子どもたちがオーナメントづくりを心待ちにしていたことが伝わってきました。
気仙沼の子どもたちが参加したオーナメントづくりの様子 |
都内に飾られている「祈りのビッグツリー」 |
夕方になり、ワークショップに参加した子どもたちや、気仙沼横丁のお店の方たちに見守られながら、ビッグツリーの明かりが輝きました。点灯式に参加された復興屋台村 気仙沼横丁の若生裕俊代表取締役社長は、「このツリーが希望や祈りをそして望みや多くの勇気を与えてくれるものと思っております。」と会場に集まったみなさんにお話されました。
気仙沼をはじめ、ビッグツリーは各地で12月25日まで設置されています。12月を迎え、震災から1年9ヶ月が経過しようとしています。しかし、震災による影響に向き合っている方はまだ多くいます。震災が起きた昨年と変わらぬ気持ちで東北の子どもたちの幸せを考えるきっかけとなるよう祈りのビッグツリーは誕生しました。全国から集まったオーナメント一つひとつに込められた想い、そして、東北でのオーナメントづくりで生まれる子どもたちの笑顔の一つひとつの大切さをぜひ祈りのビッグツリーを通して感じていただければと思います。
写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会
有楽町ロフト | 1階右奥、文具売り場付近 |
銀座三越 | 1階西側エントランス |
松屋銀座 | 1階フロア中央特設スペース |
ルミネ有楽町 | ルミネ1・8階レストランフロア |
SHISEIDO THE GINZA | 1Fビューティーマルシェ |
復興屋台村気仙沼横丁 | きずな広場 |
仙台三越 | 定禅寺通り館1階 光の広場 |
仙台ロフト | 2F東側エントランス |
仙台長町ロフト | 2F上りエスカレーター横 |
盛岡ロフト | 6F上りエスカレーター横 |
秋田ロフト | 2Fエスカレーター横 |
各地で12月25日まで設置されています。