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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第184報
2年レポート発表

【2013年3月6日 東京発】

みなさまからお寄せいただいた「子どもを救いたい」「守りたい」とのお声に後押しされ、ほぼ半世紀ぶりとなった日本国内での支援活動を担う大役をユニセフ本部より託されてから、もう2年もの月日が経とうとしています。

震災直後、世界中の緊急支援の現場から被災地入りしてくださったユニセフの日本人職員の方々のお力と、多くのパートナー団体・企業のみなさまのご協力を得て、飲料水や衣類などの物資の配布や、母子保健サービスや学校再開の支援などに拡大。ユニセフが数十年にわたって蓄積してきた知見が、開発途上国と先進国という舞台の違いを乗り越え、私たちの目の前で次々と活かされていったのが、つい昨日の出来事のように思い出されます。

この時期に気づかされたのは、就学時に比べ、未就学児の保育や教育、そして、学童保育などの分野での支援が遅れていたことでした。当時、現場のスタッフたちは、“御用聞きプロジェクト”と称し、保育園・幼稚園などを訪問し、布団や食器、玩具、家具などの個別のニーズに応じた物資の提供や汚泥にまみれた園舎の清掃などの支援を実施しました。こうした取り組みが、私どもの支援活動の2年目のハイライトとなりました保育園・幼稚園園舎等の再建支援につながった次第です。

今、みなさまのご支援で再建された保育園や幼稚園、学童保育施設では、先生方や地域の方々に見守られながら、子どもたちがのびのびと日々の生活を送られています。地元の木材と地元の大工さん方の手で造られた明るく温かい建物の中ではしゃぎまわる子どもたちの姿は、被災地の方々に、そして支援に携わらせていただいた私どもに、前へ進む勇気を与えてくれています。

被災地の復興は国や自治体による様々な取り組みをとおして本格化しています。“支援の最前線”でも、市民団体はじめ、地元の方々がその主な担い手となられて既に久しい状況です。当協会では、今後も、「心理社会的支援」、「子どもの保護支援」、および「子ども参画による復興計画づくり支援」の3分野を中心に活動を継続してまいりますが、こうした状況を鑑み、これまで以上に、地元の協定地域組織(各県ユニセフ協会)や、自治体、住民の方々の取り組みをサポートする形態での支援を続けてまいります。

これまで活動を支えてくださった国内外のみなさまに、心より感謝を申し上げるとともに、今後も被災地の復興を担う子どもたちに寄り添う私たちの取り組みを、あたたかく見守っていただきたいと存じます。

日本ユニセフ協会は、震災から2年を迎えるにあたり、本日、これまでの活動と収支報告をまとめた「2年レポート」を発表いたしました。是非ご一読ください。

 

「何ができるのだろう?」 2011年3月11日、私たちは自らに問いました。
「あの日」から2年。多くの方々の善意とご協力、そして世界中のみなさまに支えられた活動の記録です。

東日本大震災2年報告映像


 

東日本大震災2年報告(建物篇)