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東日本大震災復興支援 第193報
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© 日本ユニセフ協会 |
5月8日、宮城県石巻市立蛇田中学校の3年生78名がユニセフハウスを訪問。同校は東日本大震災の際にユニセフの支援を受けた学校で、東京訪問に合わせ、お礼の歌を届けてくれました。
冒頭の挨拶で、代表の生徒さん2名はこう話しました。
「石巻市は地震と津波で大きな被害を受け、入学した時もたくさんの避難者の方が学校にいました。その人たちを励まそうと始めた合唱ですが、次は支援をしてくださった皆さんにお礼を届けようと練習を重ねてきました」
「大震災の後、無事だった私たちも、大きな余震におびえ、電気も水道もない中、不安で眠れない夜を過ごしていました。そのような状況の中、ユニセフが行ってくださった支援には、感謝してもしきれません」
「中でも、一番感謝しているのは給食です。震災後、初めて出た給食はパン1個と野菜ジュース1本でした。そこから、ユニセフ協会による給食食器支援があり、生徒全員が食器や箸を受け取ることができました」
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「支援によって、安心して部活動や勉強に取り組むことができている子どもたちと学校があります。本当にありがとうございました」
この挨拶の後、「どこでも発表が出来るように」と用意されたCD音源とともに、「花は咲く」「虹を架けよう」「ふるさと」の3曲を披露。宮城各地の地名が出てくる明るい復興支援ソングには、観客席のスタッフも一緒に手拍子をうち、会場が一体となって合唱を楽しみました。
日本ユニセフ協会のスタッフからは「私たちの未来にも、皆さんの力で大きな虹がかかっていく、そんなことを実感させてくれる歌声でした」「石巻に戻ってからもこの経験をもとに、おとなにも元気を分けてください」とお礼の言葉がありました。
みなさまからお寄せいただいたあたたかなお気持ちは、子どもたちが大きく羽ばたく手助けになっています。 蛇田中学校のみなさん、すばらしい歌声を届けてくださり、本当にありがとうございました。