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フィリピン台風緊急募金 第26報 |
水と衛生 |
安全な水を利用できる人: 104万1,530人 適切なトイレを使用できる人: 9万7,525人 衛生用品を受け取った生徒: 44万2,682人 | |
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※安全な水へのアクセスは、水キットの配布記録(5人に1個)に基づく。適切なトイレへのアクセスは、簡易トイレ設置記録(50人に1基)に基づく。学校で生徒に配布した衛生物資は、学校に直接届けられた衛生キットの配布記録(1年で8人に1個)に基づく。 | ||
保健 |
はしかの予防接種を受けた子ども: 8万3,239人 支援重点地域になっている40の地方自治体で、定期予防接種を受けた子ども: 1,848人 そのほかの地域で定期予防接種を受けた子ども: 7,008人 | |
※数値は政府の調査に基づく。 | ||
教育 |
支援物資の学習教材を受け取った子ども: 47万133人 臨時の学習スペースに参加している子ども: 13万5,100人 夏季補習プログラムを通して支援を受けた子ども: 3,000人 | |
※支援物資を受け取った生徒の人数は、学校に配布したレクレーション・キット(90人に1個)、早期幼児開発キット(50人に1個)の記録に基づく。臨時の学習スペースに通う子どもは、設置した臨時の学習スペース(1カ所につき平均100名の子どもが参加)をもとに数値を算出。臨時の学習スペースの数は、配布したテントをもとに算出。 | ||
栄養 |
乳児と幼い子どもの適切な食事の与え方についてカウンセリングを受けた、2歳未満の子どもをもつ保護者: 4万441人 鉄分の錠剤と葉酸サプリメントを提供した妊婦: 1,789人 治療食プログラムを受けた重度の急性栄養不良の子ども: 531人 | |
※数値はパートナー団体による調査に基づく。 | ||
子どもの 保護 |
「子どもにやさしい空間」で心のケアを受けた子ども: 2万5,598人 心のケア活動に参加した保護者: 5,242人 家族の追跡・保護支援の恩恵を受けた、家族と離れ離れになった子ども: 134人 | |
※数値はパートナー団体による調査に基づく。 |
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フィリピン中央部を襲った台風30号から半年を迎え、被災地では、復興への兆しが見え始めています。ユニセフはこの半年で、子どもたちが再び学校に通えるようにし、予防接種を行い、100万人に安全な水を供給しました。
ユニセフ・フィリピン事務所代表のロッタ・シルワンダーは「被災した人は1,400万人、そのうち590万人が子どもたちで、400万人が家を失いました。助かった方々の生活再建を支援することは、大変なことです」と述べました。病気の感染拡大と栄養不良を予防するために、被災直後から、ユニセフは直ちに専門家とリソースを投入し、子どもと家族を支援しました。
「台風30号のような大災害の余波は、台風による影響を受けた子どもや家族にさらなる打撃を与えるため、ユニセフはパートナー団体と共に現場の取り組みを直ちに拡大すべく活動しました。8万人の子どもたちに予防接種を行い、100万人が安全な水を使えるようにし、心に負った傷を乗り越えられるように、2万5,000人の子どもたちに心のケアを行いました。また、子どもたちができるだけ早く学校に戻れるようにし、4万7,000人の子どもたちに学用品を提供しました」 とシルワンダー代表は続けました。
この半年間のユニセフの主な活動は以下の通りです。
© UNICEF Philippines/2014 |
歯を磨く男の子。 |
© UNICEF Philippines/2014/Arifa Sharmin |
「子どもにやさしい空間」に通う女の子。「ここに来るのが好きです。友達と遊ぶことができるし、勉強もできますから」と語る。 |
© UNICEF Philippines/2014/Joey Reyna |
栄養不良の検査を受ける子ども。ユニセフは政府やパートナー団体と協力し、台風の影響を受けた地域で母乳育児や離乳食などについてカウンセリングを行っている。 |
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ユニセフの支援要請に対し、国際社会からあたたかい支援が多く寄せられました。これにより、災害発生から1年となる2014年11月までの重要な活動資金はすでに確保されています。
シルワンダー代表は「台風30号の被災以降、ユニセフは緊迫した支援活動を継続していきました。一定の進展はあるものの、復興完了はほど遠いものです。ユニセフは、フィリピン政府やパートナー団体と共に、地域社会が復興し、今後の災害で子どもが受ける影響を軽減させるべく、より災害に対処できる構造とサービスを構築するための支援を行います」と述べました。
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