女子の教育の問題

小学校の教室、真ん中の黒い服は女の先生

イエメンの田舎では、村の半分の女の子は小学校に行けません。なぜでしょう? 伝統的なイスラム教の社会では、知らない男性と女性同士が同じ部屋に居たり、顔を合わせることはめったにありません。そのため、男の子と女の子が一緒の教室で勉強することはまだ広く受け入れられていません。大人達は、学校に行けば女の子が他の男の子と同じ教室に入れられることを心配して、学校に子供を送りたがりません。

もっと伝統的な村では、男性の先生しかいない学校には女の子を送ろうとしません。先生と生徒でも、同じ教室に男性と女性がいるのは受け入れにくいことなのです。女性の先生がもっとたくさん学校にいれば、女の子たちは安心して学校に入り勉強できるだろうと言われています。

小学校の教室、真ん中の黒い服は女の先生

もし女の子が学校に行けたとしても、勉強を続けるのは大変です。たとえば、学校にはトイレがありません。外では、誰か知らない人がたまたま通りかかって見られてしまうかもしれません。これは伝統的なイスラム教の社会では、とても恥ずかしいことです。トイレがないので学校に行くのがいやになり、やめてしまう女の子は沢山います。

また、家の手伝いで、女の子は毎日忙しくて学校に行く時間がありません。特に大変なのは水くみです。毎日長い道のりを歩いて水くみしないと、ごはんが食べられません。家の手伝いと勉強を両立するのが難しくて、途中で学校をやめなくてはいけないのです。

このようなこどもたちのために、私たちは何をしなければいけないのでしょう?

写真:©UNICEF/Saito

▲上へ戻る