世界のニュース(1)
フリダの夢をかなえたい
〜HIV/エイズの被害の中で生きる子どもたち〜
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ラジオ番組でHIV/エイズについて話すボツワナの高校生。感染をふせぐ知識を広めるために、子どもたちも活動しています |
ザンビアのフリダは、貧しいお母さんのもとではくらしていけず、おじさんのもとで生活していました。しかし、おじさんは病気で亡くなりました。フリダは学校をやめなくてはならず、お母さんのもとへもどりました。しかし、お母さんも、しばらくして具合が悪くなり、フリダの腕の中で亡くなりました。
マラウイのスザナの両親は相次いで亡くなりました。14歳で一家の長となったスザナは、幼い妹たちに何とか食べさせるため、仕事をさせてくださいと村中を歩き回ります。それでも仕事がないときは、何も食べられず、3人でおなかをすかせたまま、じっと座っています。毎日がこの繰り返しです。
フリダやスザナのおじさんや両親をうばったのは、エイズという病気です。今、アフリカの多くの国ぐにのいたるところで、数え切れないほどの子どもたちが、エイズのために親やきょうだいを失い、偏見や差別にさらされ、毎日の食事も十分に手に入らないような、きびしい生活を送っています。
HIV/エイズの広がりは、これまでのどの予測よりも悪いペースで進んでいます。それにしたがって、孤児になる子どもたちの数も急激に増え、現在1,400万人のエイズ孤児の数はあと6年もしないうちに2,500万人にまで増えると予測されています。
現在、日本ユニセフ協会では、このHIV/エイズをテーマにキャンペーンをおこなっています。新聞の広告を見た人もいるかもしれませんね。
日本ユニセフ協会のホームページにも特設サイトができていますので、アクセスしてみてください。フリダのビデオや、スライドショーもあります。
フリダは、今、エイズ孤児たちを支援する施設で暮らしています。学校にももどり、将来は弁護士になりたいと話しています。子どもたちが夢を持てるように、そしてその夢をかなえられるように…。みなさんも、このサイトにアクセスしてみて、HIV/エイズの問題や、その被害の中で必死に生きている子どもたちのことを考えてみてくださったら、うれしいです。 |