No.2

国内のニュース(1)

スタッフが学校へやってきた!
〜ユニセフキャラバンキャンペーンの報告

日本ユニセフ協会では、4年で全国をまわれるように、春と秋にユニセフキャラバンキャンペーンを行っています。2004年の春のキャンペーンでは、静岡県、岐阜県、愛知県、北海道を訪問して、小学校・中学校でも「ユニセフ学習会」を開きました。

「ユニセフ学習会」ではどんなことをするのでしょう?

まずは、世界の子どもたちのようすやユニセフの活動をおさめたビデオを見ます。普段、自分たちには当たり前と思えることが、そうでない地域があったり、働いているために学校に行けない子どもがいたり…。そこでユニセフがどのような活動をしているのかも紹介されています。同じ地球にくらしているのに、自分たちとは違うくらしをしているお友だちのようすがわかります。


水運びを体験してみよう!

これは、水道がなくて、遠くまで水をくみに行かなくてはいけない子どもたちと同じ体験をしてもらうものです。ネパールで使われている真ちゅう製の水がめに、水をたくさん入れると、その重さはなんと15キロ!実際に運んでみたお友だちの口から出てくる言葉は「重いっ」「一時間も運んでいるなんて信じられない」。水はこびって大変なんですね。


蚊帳(かや)を広げてみよう!

世界にはまだマラリアによって命を失う子どもたちが多い地域があります。そうした地域ではマラリアをうつす蚊から身を守るために、蚊帳(蚊が入らないようにするネット)の中で寝ることが大切になってきます。ユニセフは、防虫剤(ぼうちゅうざい)をしみこませた蚊帳の使用をすすめています。初めてみる蚊帳にみなさんも興味津々(きょうみしんしん)。(防虫剤といっても人には害がありません。)


そして、スタッフのお話や質問コーナーがあります。

ユニセフの活動が「子どもの権利条約(けんりじょうやく)」を基本にしていること、困っている人たちが、自分たちの力で問題を解決できるように応援していることなどをお話します。そして、みなさんからの質問にも答えます。「ユニセフの職員になるにはどうしたらいいのですか?」「自分たちにできることは何ですか?」など、さまざまな質問をしていただきました。

ユニセフキャラバンキャンペーンで訪問できる学校の数はけっして多くありません。訪問した学校のみなさんが、ユニセフサポーターとして多くの人にユニセフの活動や世界の子どもたちのようすを伝えて下さったら嬉しいなぁ、と思っています。

写真:(C)日本ユニセフ協会