国内のニュース(2)
イベント「ユニセフ・スタッフに聞いてみよう!〜アフリカの子どもたちの今〜」報告
2004年10月17日(日)、久しぶりの青空のもと、ユニセフ子どもネットワーカーによる「子どもセミナースペシャル」が東京・日本橋図書館で行われました。アフリカのエリトリアで支援活動をしているユニセフの日本人スタッフ菊川穣(きくがわ・ゆたか)さんが、アフリカのエリトリアでの子どもたちのようすや現地での体験談など、くわしく話してくださいました。
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【菊川さんのプロフィール】
兵庫県神戸市生まれ。2歳から5歳までフィンランド、5歳から18歳まで神戸で過ごす。その後、イギリスにあるロンドン大学へ進み、大学院では教育社会学を学ぶ。1998年、ユネスコの南アフリカ事務所で勤務、教育や図書館に関する業務に就く。2000年、ユニセフのレソト事務所に移りエイズ予防や孤児の仕事を中心に行う。2003年9月、エリトリア事務所に異動。現在は、エリトリアにおけるユニセフのエイズに関する活動のコーディネートを行っている。 |
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「———アフリカは、53の国ぐにからなりたっています。その中で東に位置するエリトリアは、海に面していて、魚もたくさんとれます。けれど、そこで暮らしている人びとは、魚はほとんど食べず、毎日おなじものを食べているので、とらなければいけない栄養素が不足して、栄養状態がかなりかたよっています。今アフリカで深刻な問題になっているHIV/エイズは、正しい食生活で栄養状態が良ければ進行を遅らせることができるといわれています。そのためにユニセフは、HIV/エイズ問題だけでなく、食生活の面からも支援活動を行っているのです。このように、その国で活動を正しく効果的に進めていくためには、まずはその国の人びとの生活や文化をよく知ることが大切なのです」
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司会をつとめてくれた、平塚由梨さん(左)と渡辺文菜さん(右)
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菊川さんへは、実際の支援の状況について、どうしてアフリカにはいろいろな問題があるのか、子どもたちは今どんなことで困っているのかなど、参加してくれたメンバーから質問がありました。
今回のイベントは、ネットワーカーも参加している展示会「知ろうよ!子どもの権利展」の事前イベントのひとつとして行われたものです。展示会では、「子どもの権利」について人身売買・児童労働・子どもの兵士など、さまざまな子どもに関する問題や、日本政府やNGOなどの取り組みも紹介します。世界には子どもたちに約束されている権利が、守られていない子どもたちがいることを知ってもらい、自分でも何かできるのではと感じてもらえるきっかけになればという思いから、中高生のメンバーによって計画され、準備がすすめられています。ぜひ足をはこんでみてください。 |
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