世界の子ども物語
ボランティアのお話
みなさんはボランティア活動をしたことがありますか?ユニセフで募金活動を行ったり、地域の老人ホームにお手伝いに行ったりしたことのある人も多いのではないでしょうか?それでは世界の子どもたちはどのようなボランティアを行っているのか見てみましょう。
≪ブラジルに住むサミルくんのお話≫
サミルくんは7歳のときから、子どもの健康を守るNGOでボランティア活動をしています。このNGOはブラジルの貧困地区のお母さんに子どもの健康について教えたり、栄養状態の悪い子にビタミン剤をあげたりしていて、サミル君も小さいころこのNGOから栄養剤をもらって元気に育ちました。「ぼくが赤ちゃんの時、お母さんはこのNGOからいろいろと教わったから、いまぼくは生きられるんだ。今度はぼくがみんなを助ける番なんだ。ぼくが守られたように、他の子どもたちを守りたいんだ」。サミル君はいろいろな家族を訪問して、小さな子どもたちの成長や健康を見守っています。「できればずっとこの活動を続けたいな」
≪ウルグアイにすむエミリアーナちゃんのお話≫
エミリアーナちゃん(16歳)は子どもの権利を子どもたち自身で考え、若者が社会に積極的に参加できるよう活動を続けています。ウルグアイは経済危機が深刻で、若者たちは将来に対する国への希望を持てないでいます。「大人たちの子どもにたいする見方を変えてほしいの。そしてわたしたちに関係することについては、一緒に話しあってほしいのよ」。エミリアーナちゃんは他の子どもたちとこうした問題を話し合うために、自分が住んでいる町の町長と交渉して場所を提供してもらったり、貧困地区のスラムに行って子どもたちに子どもの権利を教えてあげたりしています。「わたしたちにも権利があるのだと知ると、自分を守ることのできる強さを出すことができるのです」
ユニセフはNGOや子どもの権利を守る活動の支援も行っています。しかし、こうした地道な活動は、多くのボランティアの力をかりたり、じぶんから考え、行動する心がないと成功しないのです。
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