世界の子ども物語
イラン地震の被害にあった子どもたちのお話
〜ユニセフの緊急支援〜
10月に新潟県で大きな地震がありましたね。被災した人たちのようすや、土砂にうもれてしまった家屋…。テレビや新聞で報じられたとおり、中越地方に住む人たちは、とても大きな被害をうけました。きっとネットワーカーの中にも、今回の地震の被害にあった人もいるかもしれません…。
昨年(2003年)の12月26日にイラン南東部にあるバムでも大きな地震があったことをおぼえていますか?およそ3万人が命をおとし、町にある建物のほとんどがこわれてしまいました。
≪地震にあったビビジャンさん一家のお話≫
「16歳になる娘が亡くなってしまいました」と今は2人の娘と暮らすビビジャンさんは言いました。「ナージ(1歳)を医者にみせたいのですが、サマリア(8歳)を置いて行けません。地震があってから、私のもとから離れようとしないのです。」サマリアちゃんは母親にしがみつくようにして、質問されてもひとことも話しません。「学校へ早くもどりたい?」とたずねたときにちょっとだけ、その顔に明るさがよぎったようでした。
ユニセフでは、医薬品、毛布、テントなどをすぐに届け、地震の被害にあった人びとを助ける緊急支援(きんきゅうしえん)活動をしました。その後、ユニセフは、地震によってきずついた子どもたちの心がなおるように、なかで遊ぶことができるテントを設置したり、学校用の道具を届け、ふたたび教育を受けることができるようにするための努力をしました。
台風、洪水、地震などの自然災害が起こったとき、すべてのものがいっしゅんでなくなってしまいます。そのほかに、干ばつなど異常気象による深刻な食料不足、紛争などが起きているところもあります。このようなとき、ユニセフは必要な物資を届け、いちはやくかけつけて支援活動を行っています。
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このたびの新潟県中越地震により被害をうけられたみなさまに、つつしんでお見舞い申し上げます。
一日も早く復旧されることをこころからお祈り申し上げます。 |
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