■ ナリネ・ダネギャンさんからのコメント
「こんにちは。ナリネ、13歳です。“Chalk
Painting”は、わたしの初めての映画で、これが最後にならないといいなと思っています。わたしは、ジャーナリズムと映画のつくりかたをマナナ・ユース教育文化センターで学んでいます。2000年からそこに通っていて、去年からは映画づくりのクラブにも入っています。そこで、このコンテストのことを知りました。
映画の準備がととのってから、友だちのデイビッドに「カメラマンをやって」とたのみました。そして、弟のロマンが映画に登場しています。“Chalk
Paintings”は、わたしの映画監督デビュー作品ですが、弟が俳優をやるのは3度目です。私の家族は、俳優一家というわけではありませんが、父は画家で、母は先生です。おじいさんとも一緒に住んでいて、おもしろい話をたくさんしてくれます。でも、テレビを見るときは、おじいさんと意見が合いません。わたしはサッカーが好きだけど、おじいさんはきらいです。
わたしの趣味は、映画を見たり、本を読んだりすることです。ジュール・ベルヌが大好きです。部屋でじっと座って、頭の中で想像しながら世界を旅することも好きです。自分がヒーローみたいに感じられて、犬とだって友だちになれちゃいます。本当は犬がこわいんだけど…。冒険も好き。映画の“トロイ”が好きです。その監督だったらよかったのに、と思ったりしました。まだ新しい映画づくりははじめていませんが、アイディアはあります。でも秘密です。ちょっと待っててくださいね。」
■ タチアナ・パネさんについて
タチアナさんは、生まれたときに捨てられて、それ以来、国の施設で育ちました。彼女には、軽い知的障害があります。2005年には、通っている職業訓練校を終える予定ですが、その先のことはまだ何も分かりません。国の仕組みは、彼女をしっかり支えられるほどしっかりしていないのです。
タチアナさんは運動が得意で、よく選手になります。これまで3年間、彼女は、ストリートパフォーマンスをする子どもたちのグループの一員として活動してきました。このグループには、いろいろな大道芸のトレーニングを受けた多くのストリートチルドレンたちも参加しています。
タチアナさんとその友だちは、2002年にフランス、2003年にイタリアを、ホームステイしながらまわりました。タチアナさんは、昨年孤児院を出て、同じような境遇の5人の女の子とアパートの部屋をシェアして暮らしています。今は、資金の援助やいろいろなアドバイスを受けることもできますが、2005年に職業訓練校を卒業してしまったら、その援助も終わってしまいます…。 |