<長田さんの仕事にかんするおもな質問>
Q.1 国連で働きたいと思ったきっかけはなんですか?
−日本が戦後、豊かな国になったのは他の国が助けてくれたおかげです。その恩返しを、国連でしたいを思いました。アメリカの大学院で勉強をしたあと、NGOとしてウガンダに行きました。そして、ユニセフに入ってイラクで3年間働き、今はアフガニスタンにいます。
Q.2 アフガニスタンではどんな生活をしていますか?
−外は危険なので、ユニセフが管理しているゲストハウスに、他のユニセフスタッフと暮らしています。ゲストハウスにはコックさんもクリーニング屋さんもいます。2カ月前に国連職員が誘拐されてから、自由に歩き回れなくなりました。買い物にも行けないし、タクシーにも乗れません。最近はレストランに行けるようになったかもしれません。
Q.3 今までユニセフで働いて、うれしかったことと残念だったことはなんですか?
−子どもがバックを持って、学校に通っているのをみるとうれしいですね。とくに、女の子は今まで教育を受けられなかったから、彼女たちが学校に行くのをみると、やってよかったなと思います。残念なのは、治安が悪いので遠くまで視察ができないことです。「日本の子どもたちが、アフガニスタンの子どもたちのために募金活動やいろんなことをしているんだよ」というのを伝えられません。もっとアフガニスタンの人たちと交流をしたいですね。 Q.4 アフガニスタンのこれからの課題はなんですか?
−おもに、教育の面と国づくりについてお話します。
アフガニスタンはイスラム教の国です。以前は、女の子は自由に外を歩くこともできませんでした。今ではユニセフなどの支援で、女の子も学校に行くことができますが、12才以上の女の子は大人としてあつかわれ、家の手伝いや結婚をして、学校をやめさせられたりします。その結果、下働きをさせられたり、小さいうちに子どもを産んで、母子共に危険にさらされたり、いろいろな問題があります。ですから、彼女たちがまた学校に戻って、教育を受けられるようにしなくてはいけないと思います。
アフガニスタンでは、来年3月に選挙があります。アフガニスタンが平和な国になるためには、アフガニスタンの人たちが自分たちでどうすればいいか考える必要があると思います。それには長い時間がかかります。でも、自分たちの国なので、自分たちが先頭に立って行動しなくてはいけません。ユニセフは例えば、学校建設の仕事をアフガニスタンの人たちにお願いしています。アフガニスタンが自立するために、国連やユニセフがこれからも支援をしていきます。 |