世界のニュース(2)
チーム・ユニセフに新メンバー加わる
ベッカム選手、ユニセフ親善大使に就任!
スペイン、レアル・マドリード所属のサッカー界のスーパースター、デビッド・ベッカム選手が、2005年1月12日、ユニセフの親善大使に任命されました。
ユニセフとベッカム選手とのであいは、イギリス・マンチェスターユナイテッド所属時代にさかのぼります。マンチェスターユナイテッド・クラブは、“United
for UNICEF”というパートナーシップを通じて、これまでに120万ポンド(約2億2,800万円)の募金をユニセフに寄付していました。
2004年12月26日におきたインドネシアのスマトラ沖地震・津波被害の直後に親善大使に就任したベッカム選手は、さっそく、デンマーク・コペンハーゲンにあるユニセフの物資供給センターを訪れました。センターでは、学用品や薬などを、地震と津波で被害をうけた子どもたちに送り届けるために、スタッフが週末の休みもなく働きつづけています。被災地ではきれいな水やトイレがなく、衛生状態がとても悪くなって子どもたちが病気にかかりやすくなっているので、いっこくも早く、こうした支援物資を送り届ける必要があるのです。また、家族と離ればなれになってしまった子どもや、お父さんお母さんなどの身近な人が津波に巻き込まれて流されるのを目の当たりにした子どもたちは、心にとても深い傷を負ってしまっています。こうした子どもたちの心の傷が少しでもいえて、ふだんの生活に近い状態に戻ることができるようにするために、遊び道具や学用品を届けることが必要です。
ベッカム選手は、センターのスタッフといっしょに支援物資を箱づめし、また、被災地にむかう飛行機へのつみこみ作業も手伝いました。保健キットやはしかの予防接種用ワクチン、経口補水塩(ORS)、浄水剤や「スクール・イン・ア・ボックス(箱の中の学校)」「スポーツ・イン・ア・ボックス(子どもたち40人がスポーツやゲームに参加するのに必要な道具のセット)」などの緊急支援に加えて、これから長期間にわたっての支援に必要なものばかりです。
「私はみなさんと同じように、津波がもたらした被害の状況にとても心を痛めています。あまりにもたくさんの人たちが大切な人をうしないました。さらに100万人をこえる子どもたちが、被災に苦しみ、病気の危険にさらされています。これまでに多くの人たちがおしみない援助を送り届けてくれました。でも、子どもたちには、目のまえの緊急事態をのりこえたあとにも、復興(ふっこう)へむけての長期的な支援が必要です。そのためには、ユニセフのような、そういった活動にたずさわる機関に寄付をして、応援していくことが大切です」とベッカム選手は話しました。
「ユニセフ親善大使に任命されたことは、私の人生の中で最大の誇りです。いま援助を必要としている子どもたちのために、私も自分にできることをしていきたいと思います」ベッカム選手がもつスポーツ選手としてのすぐれた知識と技術は、世界の子どもたちを守るためのユニセフの活動を、おおいにささえてくれることでしょう。
ユニセフ本部のホームページでは、ベッカム選手がみなさんに募金をよびかけるムービーを見ることができます。
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※ ムービーを見るには、リアルプレーヤーが必要です。
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