世界の子どもが考える「HIV/エイズ」
〜ホームページVoices of Youthから〜
ユニセフの本部のホームページにはVoices of Youth(若者の声)という子どもと若者が子どもの人権に関わるさまざまなテーマについて意見交換をする掲示板があります。掲示板は使用言語が英語、フランス語、スペイン語があり、たくさんの子どもたちが参加しています。みなさんのなかにも、のぞいてみたことのある人、参加している人もいるかもしれませんね。
今回はこのホームページから、世界の子どもたちがHIV/エイズについて、どんなことを思っているかを紹介します。
Q. エイズは、いつなくなると思う?
|
|
「約20年間、医療機関や専門家がエイズをなくすために一生懸命努力してきました。でも、わたしたちはこの病を地球からなくすために、どれだけのことをしてきたのでしょうか?」
(ナイジェリア・16歳・男)
|
|
|
|
|
|
「答えは自分たちのなかにあります。私たちが声をあげなければ、完全にエイズをなくすことはできないと思います」
(ナイジェリア・18歳・男)
|
|
|
|
|
|
|
|
「教育がとても重要です。私の国では多くの人が自分はエイズにならないと思っていたり、同性愛者だけがエイズになってしまうと勘違いをしていたりします。大切なのは、みんながこの病気ついてちゃんと知ることです」
(シンガポール・12歳・女)
|
|
|
|
|
|
「エイズの治療方法を発見するまではとても長い時間がかかるでしょう。それまでにわたしたちにできることは、エイズについての知識を多くの人に伝えることで、エイズ感染の広まりを遅くすることです」
(アメリカ・14歳・女) |
|
|
|
|
|
|
|
「エイズ検査を受けること、そしてエイズに関する教育を受けることがとても重要です。治療方法の発見までどんなに時間がかかっても、わたしたちは希望を失ってはいけません」
(アメリカ・14歳・女)
|
|
|
|
|
|
「治療方法を見つけることは時間がかかるので、HIV/エイズについての教育を行って、エイズを予防する意識を高めていく必要があります。また、わたしたちはHIVに感染した人への差別をなくさなくてはなりません。治療薬を見つけるまで、彼らが勇気をもって一日一日を生きていけるようサポートすることが大事です」
(マレーシア・15歳・女)
|
|
|
|
|
|
Q. エイズの予防方法は?
|
|
「ぼくはこういう方法で、エイズを予防できると思います。
(1)感染した人の出産を禁止(2)エイズと性病に関する性教育を行う(3)薬を手に入れることができるように助成金を出す(4)安全なセックスの推進(5)まわりの人が、感染した人に、医者に相談するよう説得する(6)そしていつかちゃんとした治療方法が見つかること
エイズというまだ治療方法が見つかってない病気をどうしたらとめられるのか、みんなの意見を声に出してほしいです」
(マレーシア・16歳・男)
|
|
|
|
|
|
「とてもいいアイディアだと思います。ただ、一つ目のアイディアについてですが、抗エイズ薬を飲めば子どもにHIVウイルスが感染する可能性がへると思います。そうすればHIVに感染した女性が子どもを産んでもいいと思いますか?」
(アメリカ・19歳・女)
|
|
|
|
|
|
|
|
「ご意見ありがとうございます。私の意見では抗エイズ薬を飲んでも出産はすべきではないと思っています。可能性はへっても、0%ではないからです。また、ある種の抗エイズ薬は子どもが感染する可能性を確かに減らすけど、子どもにも母親にも副作用があるそうです」
(マレーシア・16歳・男)
|
|
|
|
|
|
「ぼくも一つ目のアイディアを以外は賛成です。どうしてHIVに感染した人の出産を禁止できるのでしょうか?技術の発達によって、子どもにHIVウイルスを感染させずに出産する方法は確かにあると思います。」
(マレーシア・21歳・男)
|
|
|
|
|
|
|
|
「私はやはり教育だと思います。多くの人は自分が感染しているか知らないし、知っていてもどうしたらいいかわかりません。また、絶対に子どもにHIVウイルスが感染しないことが確かでないのなら、養子をもらうほうがいいと思います。世界にはたくさん親のいない子どもがいるので、子どもを感染させる危険をおかしてまで出産しなくてもいいと思います」
(ブラジル・16歳・女)
|
|
|
|
|
|
|
|
みんなと同じくらいの子どもたちが、同じテーマでいろいろな考えを出しあっていますね。みなさんは、これらの意見についてどう思いますか?どんなちいさなことでもいいです。ネットワーカーの掲示板やメーリングリストで、みんなの意見を出してみましょう。
また、今回紹介した意見は、Voices of Youthからぬきだしたものです。もっと意見を読んでみたいという人は、ホームページhttp://www.unicef.org/voy/をのぞいてみてくださいね。
|
|
|
|