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「世界子供白書2006」発表!
〜「存在を忘れられた」子どもたち〜
2005年12月14日に、ユニセフの報告書「世界子供白書2006」が発表されました。今回は、「存在を忘れられた子どもたち」をテーマにして、世界の子どもたちの状況がまとめられています。
私たちにとって、うけることがあたりまえになってしまっている「予防接種」。病気になったときはお医者さんにみてもらえるし、薬だって手にはいります。学校にもいけます。きれいな水がのめますし、トイレやおふろで体をきれいにすることもできます。しかし、世界には、私たちにとって「あたりまえのこと」が、まだあたりまえになっていない子どもたちがたくさんいます。
そういう子どもたちは、貧しい国の子どもだったり、お金持ちのはずの先進国のなかでも貧しい生活をしている子どもだったり(1日1ドル未満でくらしている人は世界で5人にひとり)、女の子だからとか、あるとくていの民族(または先住民族)だから、障害をもっているからといって差別をうけている子どもたちだったり、紛争にまきこまれてしまった子ども、HIV/エイズ、人身売買のひがいにあった子どもだったり、さまざまな状況にあります。
また、中国をのぞく途上国では、出生登録がちゃんと行われていないため、子どもの2人にひとりは、法律のうえでは存在していないことになっています。法律で存在がみとめられないと、子どもたちにとって必要な教育や医療などを、受けることができなくなってしまいます。
さらに「世界子供白書2006」では、つぎのこともしめしています。
- 命をうしなったり、病気、栄養ふりょうになる危険がもっとも高いのは、もっとも貧しい国ぐにの子どもたち。
- 5人にひとりの子どもが5歳になるまえに亡くなっている国のほとんどは、1999年以降、大きい紛争をしている。
- もっとも貧しい国ぐににくらす子どもたちは、小学校、中学校などの教育をうけることができない場合が多い。
- HIVウイルスに感染している人びとのなかで、子どもが増えてきている。
「世界子供白書」をつうじて、このような子どもたちの存在を多くの人につたえるとともに、子どもたちが健康でしあわせにくらすことができるよう、ユニセフは何ができるかを考え、うったえていきます。
※日本語版の配布は4月のおわりを予定しています。ホームページからおもうしこみができます。 |
注)「もっとも貧しい国ぐに」とは、開発途上国のなかでも特に開発の遅れた国ぐに「後開発途上国」をさしています。その国のひとりあたりのGDP(国内総生産)や識字率などの資料をもとに、国連経済社会理事会の審査によってきめられ、2004年現在50カ国あります(アフガニスタン、アンゴラ、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、ミャンマー、モルディブ、ネパール、ルワンダ、エチオピア、スーダン、タンザニア、シエラレオネなど)。
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