世界のニュース（1）

ユニセフ親善大使のシャキーラさん
エルサルバドルでの「暴力反対キャンペーン」キックオフを宣言

© UNICEF El Salvador/2006

国連の研究によると、エルサルバドルは子どもに対する暴力がひんぱんに起きている国のひとつで、深刻（しんこく）な問題となっています。この問題を解決するために、ユニセフは「暴力から子どもを守るキャンペーン」を行っています。そのキャンペーンの一つとして「子どもへの暴力反対をうったえる行進」が開催されました。開催日の朝早くから、8000人をこえる子どもたちがエルサルバドルの首都を行進し、終点であるサン・サルバドル・スポーツ・パレスに集まりました。

「子どもへの暴力に関心を持って取り組もう」というスローガンのもとに集まった子どもたちの前で、ユニセフ親善大使でありシンガーソングライターでもあるシャキーラさんは平和な社会を目的とした活動の開始を宣言し、メッセージを送りました。

© UNICEF El Salvador/2006

「みなさんにお会いできてうれしいです。この行進にみなさんが参加したことで、エルサルバドルは暴力のない平和な社会への一歩を踏み出しました。私もエルサルバドルと同じように厳しい環境の国、コロンビアで生まれ育ちました。ですから、エルサルバドルの子どもたちの苦労がよくわかります。私が生まれたコロンビアでも、多くの子どもたちが自分の未来に希望を見つけられず、生きるために仕方なく犯罪や暴力に手をそめていきます。でも、人生は一度きりです。だから暴力におびえず誇りをもって生きてゆきましょう。私はみなさんと一緒に暴力のない平和な社会を作るための活動をはじめたいと思います」。