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エイズにたちむかうピア・エデュケーターたち
(ブルキナファソ)
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© UNICEF Burkina Faso/2007 |
エイズ予防のための活動にたちあがった13歳のオウモ |
ブルキナファソの首都ワガドゥグーにすむ13歳のオウモは、週末にはいつも、同じ若者たちによびかけ、HIV/エイズのおそろしさや、予防するにはどうしたらよいのかを話しあっています。
「エイズが私たちにどんな影響をおよぼすのかを、同じ年のなかまと話し合うことは、はずかしいことだとおもわないわ」。オウモはそう話します。
このグループでの話し合いは、毎週土曜日と日曜日に行われます。オウモは話し合いの司会もします。そして、ほかの子どもたちがエイズについてどんなことを知っているのか、そしてエイズという病気についてどんな誤解がおこりうるのかについて伝えています。
「子どもたちすべてがHIV/エイズという病気の名前をきいたことがあるかもしれない。だけど、この病気をどうやって予防したらいいのか、HIV/エイズとともにくらしている人たちを差別したりしないということを、みんなに知ってほしいの」。
オウモは、エイズのおそろしさを知っています。お父さんは、オウモがわずか2歳だったときになくなりました。小さかったので、そのときのことはよくおぼえていません。
お父さんがなくなってから、お母さんはオウモの学費を払うことができなくなりました。そのかわりに、オウモはエイズとたたかう若者を応援するRAJSというグループからの支援を受けていました。このグループは、ユニセフの支援をうけて運営されていて、オウモを「ピア・エデュケーター」(同じ若者の声を聞いたり、アドバイスをする人)として活躍できるように応援をしていくことにしました。RAJSの代表ジャーメインさんは、「若者たちの未来のためにも、オウモを応援したい」と話しています。
2001年からRAJSは、ブルキナファソでのHIV/エイズの問題を若者どうしで話し合う機会を、国内に2000あるユースクラブで行いました。
この活動をすすめていくには、もっとお金の面のサポートが必要ですが、RAJSのようなユニセフのパートナーは、若者たちがエイズの問題とたたかうためには、そういった活動をもっとも重視していかなければならないと考えています。 |
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エイズに関するアドバイスを必要としている人たちにいつも、必要な情報を提供することがオウモの望みです。
「最初は、簡単じゃなかったの。でも私はちゃんと実行できるって信じてた。でも今は、たくさんの子どもたちが、自分の国でおこっているエイズの問題に関心をもってくれたことがとてもうれしいの。私が卒業したら、ジャーナリストになりたいと思っているの。でも、ピア・エデュケーターとしての役割はしっかり果たすわ」。オウモはいきいきと話しました。 |