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ユニセフ子どもネットウェブマガジン
No.38
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冬休み号 No.2

気候の変化が子どもたちの生活をおびやかす
-ブルキナファソ アリゼッタさんのお話

2000年9月、ニューヨークでおこなわれた国連ミレニアム・サミットにおいて、189の加盟国代表が、国連ミレニアム宣言を採択しました。現在は192の加盟国代表が取組みを進めています。21世紀の国際社会の目標である国連ミレニアム宣言では、2015年までに世界で達成しようと8つの目標をきめました。その一つに、「環境の持続可能性の確保」というのがあります。けれど最近では、気候変動も激しく、子どもたちの生活にも様々な影響を与えています。

では、「子どもの権利条約」に書いてある「子どもの権利」とはいったい何でしょう。大きく分けて4つの権利があります。

☆ブルキナファソに住む16歳のアリゼッタのお話

World Fit For US

アリゼッタは、ブルキナファソに住んでいます。

ブルキナファソは、サヘル (アフリカ サハラ砂漠の東西に伸びる乾燥地帯)にある国で、マリやニジェール、ガーナに囲まれた内陸国です。

ブルキナファソに住んでいる人の90%が、農業で生計を立てています。農業や牧場は、ここで暮らす家族の重要な生活費の収入源なのです。しかし、長く続く干ばつのため、作物は育たなくなり、動物たちは食べるものがなくなり、ブルキナファソに住む人々の生活は、とても深刻な状況です。

イサヤ君と品川さん

「私の家族の心配なことは、作物はいつも状態が悪くて、食べる物も十分にないことです。
私や弟が学校で必要なものを買うお金も、病気になっても薬を買うお金もありません。
干ばつが続くために、私のお母さんはとても貧しいからです。」

写真:© UNICEF/HQ95-0059/Jonathan Shadid

イサヤ君と品川さん
© UNICEF/HQ06-0029/Brendan Bannon

「地域も農作物から得る収入で成り立っているので、深刻な状態です。作物もダメになってしまい、毎年、食糧が不足しています。子どもたちの中には、学校へ通うために必要な費用が払えず、食べる物もなく、学校を辞めてしまう子もいるわ。こうした子どもたちの中には、盗んだり、物を乞いて何とか食べ物を手にする子もいるわ。子どもだけじゃなく、大人のなかにも、同じように物を乞う人もいるの。女の子は、性を商品として扱われてしまうこともあって、病気に感染してしまうこともあるし、村の人々は保健センターに行けなくて、衛生的な環境が十分に整っていないために病気になってしまう人々もいるのよ」

アリゼッタのストーリーは、気候変動が人々の生活におおきな影響を及ぼしてしまうことを伝えています。アリゼッタは、2007年3月にフランスで行われた「ビオビジョン世界生命科学フォーラム2007」の一環で行われた、子どもフォーラムに選ばれて参加しました。子どもフォーラムでは、水や農業、環境やエネルギーについて話し合われ、科学界や産業界の指導者に、子どもたちの意見を伝える場として提供されました。

☆日本でも、子どもたちの視点から話し合われる場として、来年、北海道千歳市で
J8(ジュニア・エイト)サミットが行われます。

<<J8について詳しくはこちら>>

J8ってなに?

今回のJ8でも、気候変動や貧困と開発、HIVエイズの問題など、国際社会が考えるべき子どもたちを取り巻く環境について話し合われます。

 

ぜひ、みなさんも今、世界で何が起きているか関心を持って意見は発信していきましょう。

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