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平成20年度春季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。今年の春は、下記の日程で北海道と東海地方3県を訪問しました。

  • 5月20日〜23日:北海道
  • 5月27日〜28日:岐阜県
  • 5月29日〜30日:愛知県
  • 6月3日〜4日:静岡県

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、各道県とも一日目には知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、二日目には学校でのユニセフ学習会を実施しました。知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、道・県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続き一層のご理解とご協力をお願いしました。

道・県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、ユニセフが推進している地球市民としての自覚などを養うことを目的とした「開発のための教育」の手法を用いて、全員が参加する「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(ワークショップ)を行いました。

研修会の参加者からは、「子どもの権利条約と子どもの実態、教育の現状との関わりについて考えることができ、意義のある研修であった」、「国際理解教育のあり方を考える上で、環境破壊が貧困にあえぐ子どもたちをさらに苦しめていること、『学校に行きたい』と心から思っている子どもたちがいることについて、学校の子どもたちに伝えていきたい」など、さまざまな感想が寄せられました。

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状とユニセフの活動についてお話をした後、児童・生徒の皆さんに体験学習をしていただきました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳の中に入ったりしました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えていただきました。

子どもたちからは、「毎日きれいな水を飲むことができたり、学校で学習できることは、当り前のことではなく、とても特別なことだと思いました。途上国の子どもたちを救えるのは、私たち先進国だと思いました。」、「自分と同じくらいの子どもが武器をもち、戦っていることに衝撃を受けました。今日のキャンペーンで学んだことを忘れないように、自分がこれからどうすれば世界に貢献できるか考えたいです。」などの感想が寄せられました。

秋季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンは、10月7日より鳥取県・島根県・山口県・福岡県・佐賀県・長崎県を訪問する予定です。

写真:©日本ユニセフ協会 学校事業部

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財団法人 日本ユニセフ協会