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平成21年度冬季ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。今年度の冬は、1月19日〜22日の日程で沖縄県を訪問しました。

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、また小学校、中学校、高等学校あわせて5校でユニセフ学習会を実施しました。

知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いいたしました。

県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、ユニセフが推進している「開発のための教育」の手法を用いて、全員が参加する「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(子どもに優しい“まち”をつくろう)を行いました。

研修会の参加者からは、「生徒を教える教師として、また、子どもを育てる母親として、本日の研修会は大変開眼させられることが多く為になりました。」「ビデオ等活用して、今まで毎年恒例になっているユニセフ募金を意義あるものにしていきたい。世界の子どもたちの生活状況の変化を、環境問題と関連させて課題追求に深まりをもたせたい。」など、さまざまな感想が寄せられました。

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状とユニセフの活動についてお話をした後、児童・生徒の皆さんに体験学習をしていただきました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳の中に入ったりしました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えていただきました。

子どもたちからは、「私は三秒に一人死ぬということがとても考えられませんでした。しかも5才まで生きられない子どもたちがいるとは、とてもしんじられませんでした。私は、世界で苦しんでいる子どもたちを一人のこらず、助けたいと思います。いつか、世界の子どもたちが全員幸せに生きられるようにしたいです。」「自分たちがどんなに恵まれているのかを感じました。戦争がなくなればいい、世界中が幸せになればいい、とみんなが思っていることを行動しているユニセフの活動を世界のみんながみんなで支え合っていけたらいいと思います。自分たちにも、自分1人ででもできることがあるなら、たくさん行動していきたいと思いました。また、自分の今の生活をもっと大切に過ごしたいと思いました。」などの感想が寄せられました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました沖縄県教育庁および訪問校の皆さま、関係の方々に心より御礼を申し上げます。

写真:©日本ユニセフ協会 学校事業部

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財団法人 日本ユニセフ協会