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2011年度ユニセフセミナーのご報告

2011年8月10日(水)、ユニセフハウスにて教職員を対象としたユニセフセミナー(文部科学省後援)を開催いたしました。今年度は1日のみの開催となりましたが、首都圏を中心に63名の先生がたが参加してくださいました。

まず文部科学省 国際協力政策推進室長 浅井孝司氏より「我が国の『知』を活かした国際教育協力の推進」というテーマで、開発途上国の教育の現状ならびにグローバルな人材育成の必要性について、ご自身の海外での経験もふまえてお話をいただきました。
その後、開発途上国、また東日本でおこなっているユニセフの活動について「ユニセフ基礎講座」をおこない、「子どもに優しい‘まち’をつくろう」というテーマで、子どもの権利条約と‘子どもに優しいまちづくり’についてグループごとにディスカッションを行いました。

ユニセフハウスの展示見学後、東海大学文学部広報メディア学科准教授 五嶋正浩氏・江東区立第五大島小学校 牧孝信氏よりそれぞれ授業実践の報告をいただきました。五嶋氏からは、岩手県大船渡市で行った「夏休みこどもテレビ局プロジェクト」と、1分間の映像作品にそれぞれのメッセージを込める「One Minute Videoプロジェクト」について、映像制作を通じた国際理解、異文化理解の可能性をお話しいただきました。

牧先生からは昨年度の「モンゴル・スタディツアー」で視察したユニセフの事業、ならびにスタディツアー後に行った実践事例についてご報告いただきました。モンゴルの生活や文化・ユニセフが行っている活動などについて子どもたちがそれぞれクイズを作って発表するなどのユニークな授業を動画におさめて、児童のみなさんの反応もわかりやすく伝えてくださいました。

「学校での実践例がたいへん参考になりました」「one minute programがとても興味深かった、1分間で言葉に頼らず世界に向けてメッセージを発信する意義を実感できた」「子どもの権利条約と子どもにやさしいまちづくりの関連がおもしろかった」「子どもたちの現状とユニセフの取り組みがよくわかった」などの感想とともに、「内容がもりだくさん過ぎたので半日ではなく1日のセミナーにしてほしい」などといったご意見もいただきました。来年度以降はプログラム内容やスケジュールの改善をはかり、より充実したセミナーとなるよう努めさせていただきます。

来年度も同時期での開催を予定しておりますので、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

写真:(公財)日本ユニセフ協会

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財団法人 日本ユニセフ協会