2013年度ユニセフセミナーのご報告2013年8月7日(水)、ユニセフハウスにて教職員を対象としたユニセフセミナー(文部科学省後援)を開催いたしました。当日は55名の先生方が参加してくださいました。
まず、文部科学省 政策情報分析官の 佐藤兆昭氏より「世界的な教育動向と我が国の教育協力」というテーマで、教育協力を取り巻く世界的な潮流について、ご講演いただきました。 ユニセフハウスの展示見学後、新潟県 村上市立村上第一中学校 小黒淳一先生より、昨年度の「モンゴル・スタディツアー」で視察したモンゴルの状況やユニセフの支援活動に関しての報告と共に、スタディツアーを活かした授業の実践事例をご報告いただきました。「つなげる!学校と世の中を、日本と世界を!」と題し、学校内及び学校外における国際理解教育の豊富な実践例をご紹介いただきました。 恵泉女学園大学大学院教授 大日向雅美先生からは、「21世紀の子育てについて考える」と題して、現在の子どもと子育てをめぐる動きや、子育て・教育を考える時の視点等についてご専門の発達心理学者としての立場から、また、代表理事を務められているNPO法人あい・ぽーとステーションでの活動例を踏まえてお話しいただきました。 アンケートからは、「佐藤さんの講演を通して、世界の教育事情の現状が分かった。世界の中の日本という視点に立つことができた」「小黒先生の発表は今後、私自身の活動にも取り入れていきたいと思います。生徒・教員・保護者を巻き込んで、学校だけでなく地域とともに、つくりあげていく国際理解教育の実践は、とても勉強になりました」「大日向先生の講演では、学校と地域の連携の大切さを再認識しました。また、本質を見つめた行動を実行されているのに感動しました」「ユニセフ基礎講座では、世界の状況を改めて知ることができ、もっと広めたいと思いました」「“子どもに優しいまち”アクティビティでは、ユニセフといえば“募金”というイメージが頭の中の大半を占めていたので、“子どもに優しいまち”を考えることなどを通して、世界の現状を知ることで、日頃自分達にできることを考えて、できるものなら行動化させることの大切さを知ることができました」等の評価と共に、「もっと授業実践例の紹介や、そのためのアクティビティ、ワークショップを増やした方がいいと思う」「時間内にまとめられる内容だと深まりが出ると思った」等のご意見もいただきました。来年度以降の実施の参考にさせていただきます。 来年度も同時期での開催を予定しております。ホームページやT・NET通信等でご案内させていただく予定ですので、まだご参加されたことがない先生方は是非、ご参加ください。 写真:© 日本ユニセフ協会 |