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2015年度ユニセフセミナーのご報告

2015年8月7日(金)、ユニセフハウスにて教職員を対象としたユニセフセミナー(文部科学省後援)を開催いたしました。当日は50名の方々が参加してくださいました。今回は初めての試みとして、昨年度までの午後半日開催から、午前からの1日開催と致しました。 まず、文部科学省 大臣官房国際課 課長補佐の 本村宏明氏より「世界的な教育動向と我が国の教育協力」というテーマで、教育協力を取り巻く世界的な潮流について、ご講演いただきました。

その後、「ユニセフ基礎講座」として、開発途上国の子どもたちの現状とユニセフの活動について解説をいたしました。次に、本年5月にドイツで開催されたG7(先進国首脳会議)に併せて開催された、子ども版のサミットであるJ7ユース・サミットに参加された日本代表チームの高校生・石川千尋さん、佐藤瑞起さんから、サミットの報告をいただきました。

また、「子どもにやさしい空間をつくろう」というテーマで、災害時における"子どもにやさしい空間づくり"についてグループごとにディスカッションし、結果を発表するアクティビティを行いました。

昼食・ユニセフハウス展示見学・DVD「シュヌン・シュヌン」の上映後、朝日新聞 編集委員 大久保真紀氏から、「子どもの商業的性的搾取」と題し、子どもの商業的性的搾取の問題をめぐる世界的な動きと、日本国内の状況などについて、豊富な取材に基づく解説をDVD「子どもの権利を買わないで—プンとミーチャのものがたり—」の上映を交えてお話しいただきました。

最後に、新潟県 長岡市立宮本小学校 細谷賢吾先生からは、昨年度の「ベトナム・スタディツアー」に参加いただいた経験やユニセフの資料を活用した授業の実践事例をご報告いただきました。「わたしたちにできることをしよう」と題し、豊富な実践例をご紹介いただきました。

アンケートからは、「本村さんの講演を通して、日本の教育分野での国際協力の現状がよく分かった」、「J7ユース・サミットでは、高校生でもすでに沢山の事を考え、学び、世界の架橋となるのだと感心するとともに驚かされました」、「アクティビティは、応用して授業にそのまま使用できる内容でした」、「大久保さんの講演は、心に突き刺さる内容で感動でした。子どもたちにも聞かせることができたらいいなと思いました」、「細谷先生の報告を聞き、小学校でここまでできるということを知り、中学でどこまでさせるといいか考えるきっかけになりました」、「ユニセフの活動と学教育が連携することで、子どもたちに、世界の現状をみえ、考えさせる機会がつくれると思いました」、「昨年、今年と講師陣がとても充実していました」等の評価と共に、「内容が盛りだくさんすぎたのでなないか」、「ユニセフの教材を使った授業実践例の紹介を増やした方がいいと思う」等のご意見もいただきました。来年度以降の実施の参考にさせていただきます。

来年度も同時期での開催を予定しております。ホームページ等でご案内させていただく予定ですので、まだご参加されたことがない先生方は是非、ご参加ください。

写真:© 日本ユニセフ協会

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公益財団法人 日本ユニセフ協会