2016年度ユニセフセミナーのご報告2016年8月5日(金)、ユニセフハウスにて教職員を対象としたユニセフセミナー(文部科学省後援)を開催いたしました。当日は50名の方々が参加してくださいました。今回は昨年度と同様、従来の午後半日開催から、午前からの1日開催と致しました。 まず、文部科学省 大臣官房付 シニアオフィサーの 竹内新也氏より「世界的な教育動向と我が国の教育協力」というテーマで、教育協力を取り巻く世界的な潮流について、ご講演いただきました。 その後、「ユニセフ基礎講座」として、開発途上国の子どもたちの現状とユニセフの活動について解説をいたしました。次に、東京大学 生産技術研究所 教授 沖 大幹 氏から、「水と気候変動と途上国支援」と題し、ご専門の地球の水循環を研究する水門学の観点から、MDGsからSDGsへの流れの中で、水分野の国際支援等についてお話しいただきました。 昼食・ユニセフハウス展示見学・DVD「ユニセフと地球のともだち(改訂版)」の上映、ユニセフ協会が提供する資料・活動の紹介の後は、SDGs(持続可能な開発目標)を見据え、「理想の2030年のためにできること」というテーマで、グループごとにディスカッションし、結果を発表するアクティビティを行いました。 また、昨年開催された、「よこはま子ども国際平和プログラム」に参加された「よこはま子どもピースメッセンジャー」の廣田 竜士さん、本田 将大さん、そして、コンテストを運営されている横浜市教育委員会 指導主事の塩原 祥光さんからプログラムの概要、ニューヨークでのユニセフ本部他の視察報告、発表したメッセージを披露いただきました。 最後に、新潟県 上越市立春日小学校 宮田泰人先生・森田正彦先生からは、ユニセフ学習の取組として、ユニセフキャラバンでの授業や、ユニセフハウス訪問に関わる事前・事後の学習、ユニセフを取り入れた人権学習、募金活動等についての豊富な実践例をご紹介いただきました。 アンケートからは、「竹内さんの講演で、どのような目標を立てて取り組んでいることがよくわかりました」、「沖先生の講演は、日本にいると当たり前に手に入る水資源が手に入らないことで、どんな問題が起きるのか改めて考えさせられました」、「アクティビティは、他の地域の先生方の意見を聞き、自分が考えを知ることができ、参考になった」、「ピースメッセンジャーの方たちのスピーチを聞き、戦争や世界に対してとても深く考えを持ち、様々な感じ方をしていることが伝わり、印象的です。ぜひその思いをこれからも持ち続けてほしいと思いました」、「春日小学校の実践事例の報告は、学校全体での取組や、授業の実践事例など、具体的なお話でとても参考になりました」、「すべて興味深かったです。(MDGs・SDGs、教育、水問題、アクティビティ)授業で活かせる税量が沢山ありました」、「何をどんなふうにしたらよいのか考えています。ただ募金を募ることが目的ではなく、しっかり理解したうえで募金してほしいと思います。そのために、私がすべきことを考えたいです。(今までの私なら私のできるところ...と書いてしまうところですが、今日の研修を受けて変化しました)等の評価と共に、たくさんのことを学べましたが、一つを時間をかけてゆっくり話を聞けたらよいと思いました」等のご意見もいただきました。来年度以降の実施の参考にさせていただきます。 来年度も同時期での開催を予定しております。ホームページ等でご案内させていただく予定ですので、まだご参加されたことがない先生方は是非、ご参加ください。 写真:© 日本ユニセフ協会 |