「お医者さんになりたい」

ファトゥマさん、10歳(シエラレオネ)

© UNICEF/UN059605/Arcos

わたしの国では、エボラ出血熱という病気が広がって、お父さんもお母さんもその病気で死んでしまいました。二人のこと、わたしにしてくれたことを考えると、泣いてしまいます。でも大丈夫。いまは算数が得意です。勉強して、大きくなったらお医者さんになって、家族を助けられるようになりたい、それがわたしの夢です。

エボラ出血熱って?

2014年3月から西アフリカのリベリア、シエラレオネ、ギニアを中心に、世界中で猛威をふるったエボラ出血熱。エボラウイルスによって広がる、まだ治療薬が開発されていない感染症です。

エボラの流行が始まって以降2年以上の間に、2万8,637人が感染し、そのうち4,767人が子どもでした。そして、死亡者1万1,315人のうち、3,508人が子どもであり、死亡者の4分の1を占めています。

2016年1月14日、エボラ出血熱は、世界中からの支援のおかげで、流行3カ国(リベリア、シエラレオネ、ギニア)で終息宣言を迎えることができました。

しかし、この3カ国で、ファトゥマさんのように、片親もしくは両親を亡くした子どもたちは2万3,000人ちかくいます。そうした子どもたちにとって、エボラ出血熱の影響はこれからもずっと続くのです。

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