「学校に戻りたい」

ユニスくん、13歳(パレスチナ)

© UNICEF/UN067992/El Baba

ぼくには12人のきょうだいがいて、ぼくが一番年上です。2年前に父さんが仕事を失って、代わりにぼくが学校をやめて働きはじめました。毎日ビーチでコーヒーを売っています。売り上げたお金で食べ物と水を買うんです。学校に戻りたいです。父さんに仕事が見つかって、ぼくも普通の生活が送れるように、といつも夢見ています。

パレスチナ

長年にわたり、紛争と停戦を繰り返しているパレスチナ。延々と続く分断壁によって人々は地区の外に出ることもままならず、たくさんの建物が爆撃で破壊され、子どもたちは人生のほとんどを命の危険の中で過ごしています。

パレスチナ統計局によると、経済状況の悪化により、ガザ地区の児童労働は過去5年で2倍に跳ね上がりました。ガザ地区では、40%近くの世帯が絶対的貧困ライン(1日1.90ドル以下)を下回る暮らしをしています。

ガザ地区に住むホウソン一家の暮らしをみてみよう!

  1. © UNICEF/UN0161224/d’Ak

    ホウソン一家

  2. © UNICEF/UN0161246/d’Aki

    学校へ向かうタラルちゃんとサミラくん。ガザ地区では子供も増え、教室が足りないので、授業時間が1日4.5時間に減り、課外活動はなくなってしまいました。子供たちが質の高い教育にアクセスしづらくなっています。

  3. © UNICEF/UN0161238/d’Aki

    将来の夢は先生だと話す12歳のサジャさん。学校から帰ると、いとこたちにアラビア語を教えます。しかしお父さんはこう話します。「サジャには自分の夢を追って先生になってほしいと思っている。でもきっと卒業の後には、彼女を結婚させなければならないだろう。」

  4. © UNICEF/UN0161196/d’Aki

    サジャさんはお母さんを手伝い、ごはんを作り、水汲みにもいきます。家の水道につながる水のタンクが空になると、タンクを持って水を汲みにいきます。9人の家族はこの水に頼って生活しています。

  5. © UNICEF/UN0161193/d’Aki

    サジャさんの兄16歳のファレスくんは、薪を集めています。彼は最近学校を辞めました。なぜなら、家族を経済的に助けるために、働かなくてはならなかったからです。お母さんはファレス君が勉強を終えられなかったことに心を痛めているけれど、家族にはお金が必要なのだと話します。

  6. © UNICEF/UN0161227/d’Aki

    ソーラーランプを使って姉妹に本の読み聞かせをするサジャさん。
    ガザ地区ではガスも電気も足りません。ごはんの時には、ガスを節約するために、薪を燃やして火を作り、夜にはソーラーランプを使います。

  7. ホウソン一家のように、ガザ地区に住む人たちは、貧困、失業、電気やガスの不足、学校の中退…など様々な困難に直面しています。

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