コンゴ民主共和国
小学校の外に設置された仮設の手洗い場で手を洗う男の子。世界の43%の学校には、石けん付きの手洗い場がありません。
コンゴ民主共和国の基礎データ
- 面積234.5万平方キロメートル
- 首都キンシャサ
- 人口8,679万人
- 5歳未満児死亡率88人/1000出生あたり
- 中・重度の発育阻害(5歳未満児)22%
※データは主に外務省HP、「世界子供白書2019」による。 地図は参考のために記載したもので、国境の法的地位について何らかの立場を示すものではありません。
中部アフリカには、「コンゴ共和国」と「コンゴ民主共和国」という、2つの国があります。この2つの国は、かつては1つの王国でしたが、ヨーロッパの国々の植民地にされ、2つに分けられてしまいました。
ここでは、ポスターに登場する「コンゴ民主共和国」の子どもたちのようすをご紹介します。
コンゴ民主共和国が抱える課題~紛争~
イツリ州のキゴンゼ国内避難民キャンプで遊ぶ子どもたち。ユニセフは、子どもたちが安心して過ごせる「子どもにやさしい空間」をキャンプ内につくっています。
膨大な天然資源があるにもかかわらず、コンゴ民主共和国は世界で最も貧しい国のひとつです。タンガニーカ州や南キブ州、カサイ地区など国内のたくさんの場所で争いや紛争が続いていて、多くの人が知人の家や隠れられるやぶや茂みなどに逃れています。国内避難民キャンプに暮らす人もたくさんいます。1,300万人以上の人々が人道的支援を必要としており、そのうち780万人が子どもたちです。
またコンゴ民主共和国では、エボラ出血熱の流行も断続的に報告されており、新型コロナウイルス感染症とともに人々の生活を脅かしています。
ユニセフはパートナー―団体とともに、重度の急性栄養不良の子どもたちへの治療やはしかなどの予防接種の実施、コレラの治療のための医薬品の提供、子どもたちが安全に遊んだり学習したりできる場所の提供などを行っています。また、東部とカサイ地区では緊急対応メカニズムを構築し、物資の配布や多目的現金給付、保健、教育、水やトイレの支援も行っています。
またコンゴ民主共和国政府と連携し、エボラ出血熱の流行時の対応も行っています。
若者たちが大活躍!
キゴンゼ国内避難民キャンプ内にユニセフが作った作業場の外で、製造したマスクを広げてポーズを決める若者たち。仕事がない若い世代への就業支援にもなっています。