2021年度特集 すべての子どもに、を。

コートジボワール

世界的な新型コロナウイルスの流行で休校になっていた小学校が再開され、久しぶりに友達に会って喜ぶ子どもたち

コートジボワールの基礎データ

コートジボワール地図

  • 面積322,436平方キロメートル(日本の約0.9倍)
  • 首都ヤムスクロ(実質的首都機能はアビジャン)
  • 人口2,507万人
  • 5歳未満児死亡率81人/1000出生あたり

※データは主に外務省HP、「世界子供白書2019」による。 地図は参考のために記載したもので、国境の法的地位について何らかの立場を示すものではありません。

コートジボワールが抱える課題~教育~

就学率の低さは、コートジボワールの大きな課題です。コートジボワールでは、4人に1人の子どもが小学校を中退し、高校までに進学できるのは3人に1人です。また、男女間の格差もあり、学校に通えていない子どもたちの多くは女の子たちです。

ユニセフは、コートジボワール政府への法整備などの働きかけのほか、学校建設や学用品の支援、教員の質の向上のためのトレーニングや助言、学校に通えていない女の子たちへの支援などを行っています。

プラスチックごみが学校の校舎に大変身!

日本政府からの支援(ODA)で作られたマスクが
アビジャンの小学校に届きました!

コートジボワールが抱える課題~保健・栄養~

コートジボワールでは、毎日200人もの子どもたちが、予防・治療できたはずの病気で亡くなっています。

例えば予防接種は子どもたちをさまざまな病気から守ってくれる大切なものですが、コートジボワールでは、5人中3人の子どもたちが必要な予防接種を受けきれていません。また、病気やけがをしたときに行けるような保健センターが家の近くにないという子どもも多く、何かあったときに手遅れになりかねません。また、保健センターや病院が家の近くにないことは、出産時の命の危険にもつながります。コートジボワールでは、10人中7人のお母さんたちが助産師や医師などの専門家の補助を受けないまま、出産に臨んでいます。

栄養の問題も深刻です。栄養が十分にとれずに、子どもたちの5人に1人は発達が遅れている(発育阻害)状態にあります。15人に1人は、今すぐの治療を必要とする急性栄養不良です。

ユニセフは、予防接種キャンペーンの実施や医療ケア、医療従事者のトレーニングや育成などの支援を行っているほか、栄養不良の子どもたちに対して栄養治療をするだけではなく、保護者たち向けの料理教室を開き、その地域で育つ食物を使って子どもたちに栄養バランスの良い食事を作れる方法をアドバイスしています。

2021年度特集 すべての子どもに、を。