ブルンジ
洪水でできた水たまりで遊ぶ子ども
ブルンジ
<基礎データ>
- 面積2.78万平方キロメートル(日本の約7%)
- 首都ブジュンブラ
- 人口1189万人(2020年)
- 5歳未満児死亡率56/1000出生あたり(2019年)
<気候変動にまつわるデータ>
- 子どもへの気候変動の影響が深刻な国ランキング*51/163位
*順位が高いほど深刻であることを示します。
- CO2排出量59万トン
- 世界全体のCO2排出量に占める割合0.01%以下
- 国民一人あたりのCO2 排出量0.05トン
※データは主に外務省HP、「世界子供白書2021」による。地図は参考のために記載したもので、国境の法的地位について何らかの立場を示すものではありません。
~くり返される洪水―5万人が避難民キャンプに~
ブルンジでは、大雨によって、アフリカ大陸で二番目に大きいタンガニーカ湖とそこに注ぐルジジ川が洪水を引き起こし、人々の生活を苦しめています。
2020年、湖からあふれた水が家、道路、市場、学校などに流れ込み、5万人もの人が避難民キャンプに身を寄せました。
さらに、翌2021年には川から流れ出した水が避難民キャンプをおそい、人々は再び住む場所をうしなってしまいました。
ユニセフは、避難民キャンプで、物資や医薬品を届けたり、水やトイレの整備をおこなったりしています。
さらに、子どもたちが自由に勉強したり遊んだりできるよう「子どもにやさしい空間」を設置しています。絵を描いたり、スポーツをしたりすることは、心に大きな傷を負った子どもたちが心をいやすための大きな助けになります。
気候変動がもたらす課題
水と衛生
安全な水と衛生的な環境は、すべての命を守るために、なくてはならないものです。
洪水は子どもたちにいくつもの危険をおよぼします。たとえば、飲み水が汚れてしまったり、不衛生な環境で生活をしなければならなくなることがあります。汚れた水や不衛生な環境によって、コレラなどのげり性の病気にかかる子どもが増え、多くのおさない子どもたちが命をうしなっています。
ユニセフは、気候変動による環境変化の中でも、すべての子どもとその家族が安全な水やトイレを使うことができることを目標に活動を続けています。
気候変動がもたらす課題
健康
気候変動は、子どもたちの健康にも大きな影響を与えます。
ブルンジの子どもたちの健康をおびやかしている主な病気のひとつが、マラリアです。マラリアは熱帯地方に生息する蚊が運ぶ感染症です。温暖化による気温の上昇で、蚊の発生数の増加や生息域の拡大が心配されています。
マラリアは予防が可能な病気です。ユニセフは、夜眠るときに蚊にさされないようにするための蚊帳(かや)を届けたり、学校や保健センターでの消毒剤および虫除け剤の散布をおこなっています。
蚊帳の中で眠る親子