フィリピン
再建を始めた家に立つグウェンドリン・ミアーノちゃん(2歳)
フィリピン
<基礎データ>
- 面積29.8万平方キロメートル(日本の約8割)
- 首都マニラ
- 人口1億958万人(2020年)
- 5歳未満児死亡率27/1000出生あたり(2019年)
<気候変動にまつわるデータ>
- 子どもへの気候変動の影響が深刻な国ランキング*31/163位
*順位が高いほど深刻であることを示します。
- CO2排出量1億4224万トン
- 世界全体のCO2排出量に占める割合0.42%
- 国民一人あたりのCO2 排出量1.33トン
※データは主に外務省HP、「世界子供白書2021」による。地図は参考のために記載したもので、国境の法的地位について何らかの立場を示すものではありません。
~あいつぐ台風ー沿岸部に大きな被害 ~
2021年12月16日、大きな台風がフィリピンをおそいました。
海岸近くのグウェンドリンちゃんの家と、近所の家々はほぼ全てこわれてしまいました。突然1m80cmの高波が押し寄せて、わずか数分で流されてしまったのです。
多くの子どもたちが、屋根のない場所で、お腹を空かし、寒さにふるえることになりました。約84万5000人もの子どもたちが緊急支援を必要としたと言われています。
ユニセフは、被害にあった子どもたちやその家族を支援するため、水をきれいにする浄水剤や、災害時に使えるトイレなど、緊急支援物資をすぐに届けています。
ユニセフの緊急支援
紛争、自然災害、感染症・・・。そうした緊急事態や人道危機の中で、最も犠牲を強いられるのは、いつも子どもたちです。
ユニセフは、創設以来、どんなに厳しい状況でも、子どもたちの命と子どもたちの権利を守るために活動を続けています。
世界中から寄せられた活動資金をもとに、保健、栄養、水と衛生、子どもの保護、教育、HIV/エイズの各分野における支援活動を実施しています。
支援物資は、コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターをはじめとする各地の供給センターから、ニーズに合わせてすばやく届けられる物流システムが構築されており、一刻を争う緊急事態下において重要な役割を果たしています。
カーラちゃん(6歳)と一緒に、ユニセフ物資供給センターを見学してみましょう!
気候変動がもたらす課題
教育
質の高い教育は、未来を担う子どもたちにとって重要です。
しかし、台風などの災害によって学校が被害を受けると、教育は中断せざるをえません。
どんな環境においても、子どもたちの学ぶ権利を保障し、子どもたちの未来を守ることができるよう、一刻も早く教育を再開することが大切です。
ユニセフは、台風で被災した学校で教育用品の配布しました。配布されたのは、文房具やノート、カラーマーカー、ユニセフのTシャツなどが入った生徒用のリュックサックです。先生にも、質の高い教育を再開するために必要な教材が提供されました。
子どもたちはみんな嬉しそうにユニセフのTシャツを着て、友達や先生と一緒に記念撮影をしました。台風でひどく傷ついた小学校は、小学生、先生、教育省の職員たちの笑顔で明るくなりました。