私たちが暮らし続けられる世界を作るために、SDGsが示した目標に向かって、私も、あなたも、それぞれの立場で行動することが必要です。
どんな活動が問題の解決に結びついていくのでしょうか?
実際に行動を起こしている子どもや若者たちのようすや、さまざまな問題の解決に取り組むユニセフの活動を見て、行動のヒントを探してみましょう。
安全な水がなかったり、教育の機会がなかったり、世界の子どもたちが直面しているきびしい現状に声をあげ、未来を変えるために行動する子どもたちがいます。そして、それはSDGsの目標にもつながっています。子どもの声にも力があるんだ、と伝える子どもたち。みなさんは何をしますか?
関連目標:
開発によって失われるマングローブ。マングローブは、生態系や温暖化をおさえるために、大きな役割を果たしています。パナマの子どもたちが、このマングローブの守り人になろうと、行動をおこしました。
視覚障がいのある人たちもコンピュータのプログラミングができるよう、簡単な音声コマンドを使ったアプリを開発した16歳の少女、ダイアナさん。視力が弱くて苦労をしているダイアナさんは、自分のような視覚障がいのある人たちも、他の人たちと同じように情報技術を勉強できるようにしたいという想いから発明に取り組みました。
トイレを使う習慣がなかった地域で、屋外で用を足すこと(屋外排泄)をゼロにした村があります。それを実現したのは、学校の生徒たちでした。どのようにしてトイレの大切さを伝え、おとなたちに理解してもらったのでしょう。
携帯電話のショートメッセージ機能を使って、情報を集めたり、正しい情報を伝えたりできるU-Report(ユー・レポート)という仕組み。モザンビークでは、U-Reportを使って、若者たちが、危険や不安にさらされている同じ若者たちからメッセージを受け、そのメッセージに素早くこたえて、支援や助けを得られるところにつなげる活動をしています。
14歳のときに、シリアの紛争から逃れて難民となったマズーンさん。ヨルダンのザータリ難民キャンプで暮らし、多くの女の子たちが教育をあきらめるようすを見て、学校をあきらめないように教育の大切さを伝え続けました。マズーンさんはその後、最年少でユニセフ親善大使となり、難民キャンプで暮らす子どもたちに教育をと訴え続けています。
1992年にリオデジャネイロで開かれた「国連環境開発会議」。地球サミットとも呼ばれたこの会議は、環境問題と持続可能な開発を、人権、人口、社会開発、居住の問題と結びつけた大きな会議となりました。ここで、子どもの代表としてスズキさんとサイードさんがおこなったスピーチは、多くの人の心を動かし、いまも語りつがれています。子どもたちも変化を起こす主体であるという考え方は、この頃から大きく広がっていきました。
(『だれが守るの地球~地球サミット アジェンダ21』 映像内のデータ等は当時のものです)
子どもたちの暮らす状況はさまざまで、直面している問題もいろいろです。でも、どの子どもたちにも教育を受けるチャンスがなければなりません。そのためにユニセフはどんな活動をしているでしょう。
予防接種を広めることは、ユニセフの代表的な活動です。命を守るワクチンを一人ひとりの子どもたちに確実に届けるための工夫や努力、そこに関わる人びとの姿や、支援に支えられた子どもたちの笑顔を日本ユニセフ協会大使の長谷部誠選手が、エチオピアの現場から伝えます。
紛争や治安の悪化が続く南スーダン。食糧の状況も不安定です。そのような中でマラリアとげりにも苦しめられたアデュちゃん(1歳2か月)は、深刻な栄養不良になってしまいました。アデュちゃんが、ユニセフのセンターで栄養治療を受け、回復していくようすを伝えています。
10代の女の子にとって、思春期の始まりが、学校に通えなくなるきっかけになることもあります。バングラデシュの学校では、女子生徒が月経中に登校することがむずかしくなるという問題を、女の子の立場に立って解決しました。
緊急事態が起きたときに、現地にいちはやく届けられる大型のテントは、ユニセフの代表的な支援物資です。教室になったり、保健センターになったり、さまざまな役割を果たします。より強く、ニーズに合った、使いやすいテントにするために、ユニセフとメーカーが共同で開発をすすめました。
新しいテクノロジーが、支援の形を変えています。南太平洋の国、バヌアツ共和国のイロマンゴ島。ここでは5人に1人の子どもが満足に予防接種を受けられていません。ワクチンを運ぶことが難しいからです。問題の解決に使われたのが、ドローン。新しいテクノロジーが支援の姿も変えています。
日本の皆さんの支援が役立てられている「スクール・フォー・アフリカ」の取り組みを通じて、電気が通っていない地域に住む子どもたちに、ソーラーライトが届きました。子どもたちは、日が落ちた後も勉強できるようになりました。家で試験勉強もできず、落第してしまうことも多かった子どもたち。いまでは、夜に試験勉強をしたり、勉強を教え合ったりすることができます。
“すべての子どもたちにトイレを!”という同じ目的を持つ、ユニセフとLIXILという企業がパートナーシップを築いて、ともに活動しています。一緒にやると、どんな良いことが生まれるでしょう。
※ 関連情報:ユニセフとLIXILが水と衛生分野でグローバルパートナシップ ~「Make a Splash! みんなにトイレを」(LIXILのページが開きます)
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