幼稚園、小学校、職業訓練校のそれぞれの学校に母の会があります。村の女性たちは皆、そのうちの1つか2つ以上に所属しています。母の会で集まれば、学校や子どもたちのことについて意見を交わすことができ、学校をより良くするために何ができるか話し合うことができます。
3カ月に1回、私たちはメンバー全員を対象とした大きな会合を開いています。でも、5人の主要メンバー間ではもっと頻繁に話し合いをしています。私たちの役目は幼稚園が十分に機能しているか確かめることです。先生が小さい子どもたちを相手に仕事がしやすいように手助けをしているのです。毎朝2-3人の母親が子どもたちの軽食のためにクスクスを作りに学校に来ています。母親たちが幼稚園に来ていれば、トイレに行きたくなった子どもたちを連れて行く、井戸から水を汲んでくる、具合が悪くなった子どもを家に連れて帰るというように、先生の手伝いができます。
他に、幼稚園を支援するために、収入を創出する活動も行っています。最初に、ユニセフが母の会に資本金として19万CFA(380米ドル相当)を支援してくれました。3カ月おきに母の会のメンバーが資本金の中から5,000~10,000CFA(10~20米ドル相当)の小規模の融資を受けます。お母さんたちはそれらの資金を活用して、市場で販売するシリアルを仕入れたり、ドライマンゴーやローストナッツ、シアバター、スンバラ(豆から作る調味料)を作ったりします。
3カ月の間、借りたお金を使って得た利益分から10%の利息を上乗せし、融資の返済をします。元本は資本金に戻され、利息分は幼稚園の運営費に回されます。すべてがうまくいけば、私たちは3カ月ごとに19,000CFA(38米ドル相当)を幼稚園に寄付することになるのです。この寄付のほとんどは、子どもたちの毎日の軽食に使われます。夫たちは、トウモロコシの粉を幼稚園へ提供しています。母の会の資金は、軽食を作るのに必要な玉ねぎ、油、シアバターを買うために使っています。そして、お皿やボウル、カップ、深鍋などの調理用品や、幼稚園の教材の購入資金にもなります。
このシステムはうまく機能しています。この収入を創出する活動から得た利益で、私たちは子どもたちの服や靴を買うことができ、家で足りないものを購入することもできます。中には、幼稚園の学費に充てる人もいます。でも資本金がもっと多ければ、さらに多くの利益が出ると思うのです。
幼稚園は女性にとって大切な場所です。母の会ではいつも幼稚園に子どもを通わせるよう勧めています、そして、もし夫たちが反対する、もしくは学費が払えないと言えば、私たちは何とかしようと働きます。幼稚園は、私たちに仕事をするための時間を与えてくれますし、弟や妹の面倒を家で見ていた年上の娘たちを学校に行かせることができます。小さな子どもたちには小学校準備のために学んだり、安全に遊んだりする場所を提供してくれるのです。幼稚園に通っている子どもたちはそうでない子どもたちより賢いです。彼らはのみこみが早くて、学校の成績も良いのです。
私たち大人の世代のほとんどは学校に行くことができませんでした。子どもたちには私たちのようになってほしくありません。文字が書けないことはよくないです。もし子どもの頃学校に行っていたら、今の生活は全然違っていたと思います。子どもたちを幼稚園に通わせることは、将来への投資です。